レーザー墨出器

レーザー墨出器とは

レーザー墨出器

レーザー墨出器とは、レーザー光を用いて墨出しを行う装置のことです。正確に垂直線や水平線を示すことができます。建築現場などでは、配管や各種導線を正確に設置するためにこの墨出し作業が重要になります。レーザー光を用いることで簡単に正しい配置を見つけることができるのです。また、窓や床面が水平になっているか確認することもできます。測定用の三脚を用いて固定されたり、レーザーが見えにくい場合は検出用の受光器が用いられたりすることもあります。

レーザー墨出器の使用用途

主にレーザー墨出器が使われるのは建築現場です。配管などの正しい位置を確認する墨出作業に用いられます。昔は墨やチョークなどを用いて壁や柱に印をつけていましたが、レーザーを用いることで簡単に垂直線や水平線を調べることができます。これにより図面通りの正確な位置に配管を設置することが可能になりました。さらに、大きな建物でも簡単に垂直や水平を調べることができるので、柱や窓、床などが歪んでいないか確認することができます。

レーザー墨出器の原理

レーザー墨出器には、垂直・水平を出す方法の違いから主に二種類の方式があります。ここでは、その二つの原理から特徴までご紹介します。

  • ジンバル式
    ジンバルと呼ばれる振り子のような仕組みを利用する方式です。レーザーを放つ機構には振り子がつけられており、これは重力によって常に垂直下向きを示します。振り子の垂直方向に従ってレーザーが放たれ、この光と垂直方向に水平なレーザーが放たれます。単純な構造のためコストが低い墨出器になります。しかし、振り子が揺れてしまうため、動かしながら正確なレーザーを放つことはできません。あた、風などの影響で横揺れの心配があるビルの高層部分などでの使用には適していません。
  • 電子整準式
    液体中の気泡のずれから水平を算出する方法です。振り子の代わりに気泡の入った液体が取り付けられます。傾きによって気泡の位置が変わることを利用して水平さを調べているのです。電子所整準式は壊れにくく建築現場での使用に適していますが、温度や気圧で気泡が変化して誤差が生じる可能性があります。

参考文献
https://diytools1.com/2017/02/12/post-17167/
https://www.monotaro.com/s/pages/cocomite/553/

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