アースドリル

アースドリルとは

アースドリル

アースドリルとは、地面に穴を掘るために使用される道具のことです。

農業や家庭菜園などで幅広く使用されており、効率的で迅速な穴掘り作業を可能にします。アースドリルには、電動タイプや手動タイプなどがあり、素材は堅牢なスチールや鉄製で造られています。

アースドリルの使用用途

アースドリルは、農畜産業・家庭菜園・園芸分野などで活躍する道具です。主に支柱や柵などを地面に埋設する前に、下穴を空ける目的で使用します。

具体的な使用用途は、以下のとおりです。

  • ビニールハウスのパイプ埋設穴
  • 作物の支柱や雨除けの支柱埋設穴
  • 電気柵や牧場など柵の設置用穴
  • 植樹穴
  • 果樹・樹木への肥料や水やり穴
  • 日よけパラソルの支柱埋設穴

その他、肥料の混合・かく拌、木の根の掘削などにも、アースドリルが活用されています。

アースドリルの特徴

長所

アースドリルの使用により、支柱などを直接打ち込めない固い地面であっても、容易に下穴を空けられます。電動ドリルなどと結合して使用するアースドリルや手動のアースドリルの操作は比較的簡単であり、初心者でも扱いやすいのが長所です。

また、手動一体型タイプのらせん状の刃には、堀った土が溜まる仕組みになっており、穴の中に土が残りにくく作業が捗ります。

短所

アースドリルの短所は、石や岩盤などの固いものにぶつかると、歪んだり刃が欠けたりする可能性があることです。その際は、掘削場所を変えて使用してください。

また、手動一体型タイプのアースドリルは、固すぎる土を掘り下げるのは困難です。エンジン付きタイプは強力に下穴を掘れるものの、給油や始動手順などに慣れないうちは、使いにくい可能性があります。

アースドリルの種類

アースドリルの種類は、主に、以下の3つに大別できます。

  • ドリルに結合させるタイプ
  • 手動一体型タイプ
  • エンジン付きタイプ

1. ドリルに結合させるタイプ

電気ドリルやドリルドライバー本体に、らせん状のアースドリルを結合させて使うタイプです。最も汎用性が高く、ビニールハウスのパイプ埋設や園芸用支柱の下穴を空けるのに適しています。

電気ドリルなどに短めのアースドリルを設置すれば、シイタケの原木に種菌を打ち込むための穴空け作業が容易になります。

2. 手動一体型タイプ

手動一体型タイプのアースドリルは、持ち手とドリル部が一体になったT字型形状です。ドリル部の形状は2種類あり、らせん状タイプと、先端が鋭利な棒状タイプがあります。

らせん状タイプは持ち手を回転させて使うのに対し、棒状タイプは付帯の足乗せ棒に体重をかけ、まっすぐに押し込んで使います。手動作業のため、畑などの比較的柔らかい土の下穴堀りに適しています。

3. エンジン付きタイプ

エンジン付きタイプは、混合燃料が入った本体に、らせん状のオーガと呼ばれるドリルを結合します。本体を両手で持ち、アースドリル全体を地面に押し込むようにして使用してください。燃料を使用するためパワーがあり、太さや深さがある下穴掘りに適しています。

アースドリルの選び方

ドリル結合タイプのアースドリルは、短時間で地面に穴を空けられるため、ビニールハウスのパイプ埋設時など、数多くの下穴を空けるのに適しています。

手動一体型タイプのアースドリルは、少なからず身体への作業負担があるため、下穴の数が少ない家庭菜園などの支柱立て時に向いています。エンジン付きのアースドリルは打撃力が強いため、固い地質の穴掘りや植樹時におすすめです。

このように、使用用途や使用環境によって最適なタイプは異なりまう。アースドリルを選定する際は、まずこれらを明確にすることが大切です。

アースドリルのその他情報

アースドリルを購入する際の注意点

ドリル結合タイプを購入する際は、電動ドリルなどの本体とアースドリルの軸径が見合っているかを確認してください。支柱径よりもやや太めの軸径のアースドリルを利用すると、支柱などを設置しやすくなります。

また、アースドリルの溝の種類には「単溝」「両溝」などがあります。土質が荒土や砂地の場合は単溝型のタイプが向いており、粘土質には両溝型のタイプが適しています。

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