鋼線

鋼線とは

鋼線

鋼線とは、硬鋼線材を伸長し、人の手で加工し易くした材料です。

農業用には、主に外被をめっき処理したものが主流で、サビに強いことが特徴です。めっきは主に耐食性に優れた亜鉛が塗布されており、量によって3種めっき、4種めっきとグレードがあります。

鋼線と似た材料では、樹脂被膜線があります。鋼線やワイヤーに樹脂被覆を施した製品で、表面が滑らかなので果樹やカーテン素材を傷めません。鋼線の方が安価で流通しており、汎用性が高いです。

鋼線の使用用途

鋼線は様々な場所に自由に張ることができることから、シートカーテンなどのカーテンレールとして利用されています。また、ブドウなどのツルが伸びる果物の栽培に重宝されます。

樹木を覆う様に鋼線を張り巡らすことで、果樹が伸び伸びと枝を伸ばすことができます。また、鋼線を十分に設置した場所ではツルが広がり、作業上十分な空間ができるため、刈り取り作業も簡単です。

果樹園の棚張りに適する耐久性、加工性に優れた針金 として頻用されています。

鋼線の特徴

長所

鋼線は針金の中では柔らかく、個人でも加工しやすいという特徴があります。ワイヤー、ワイヤロープ、ケーブル、ピアノ線などが鋼線に含まれ、それぞれ形状や強度がことなり、様々な分野において使用されています。

農業分野では圃場の環境、設備を整える際にワイヤーを多く使用します。果樹園など広い範囲での使用が考えられますが、線材の中では比較的安価で入手可能なためコストを低く抑えることが可能です。

亜鉛メッキ加工が施された鋼線が多く展開されており、これらは耐食性に優れるため錆びにくく長期間使用することができます。また、外観性にも優れており、圃場の景観を壊すことがありません。

果樹棚用の被覆鋼線には電線用黒色プラスチックを厚く被覆し強度、耐食性、耐候性に優れた製品も展開されています。

短所

亜鉛メッキ加工が施されている鋼線は、酸やアルカリなどの薬品によりメッキ加工が溶解してしまうという短所があります。メッキが剝がれると部分的な補修が困難なため、薬品に触れないよう使用することが大切です。

鋼線は細いため軽量ですが、カーテンレールなどに使用する際、鋼線を張る間隔が広すぎると重みで形を保てないことがあります。鋼線を張る際は鋼線の長さだけでなく、つる性植物に使用する場合はつるの重みをカーテンレールとして使用する場合は、シートカーテンの重みを考慮し、鋼線を支える支柱の数を調整する必要があります。

鋼線の種類

鋼線はシートカーテンのカーテンレール、果樹園の棚張りなどに使用され、様々な加工処理が施されているものがあります。その例が、亜鉛メッキのみのものや亜鉛めっきにプラスチックの被覆を組み合わせたものです。また、めっきの厚みによって区別されます。

鋼線には様々な太さがあり、線径によって使用用途が異なります。線径が大きなものを親線として張り、これを基準、柱として線径の小さなものを子線として分岐させていきます。

鋼線の選び方

鋼線を選ぶ際に確認すべきポイントは、以下の2つあります。

1. めっきやコーティングの素材

鋼線は亜鉛メッキ加工が施されているものが多いですが、その中でも加工の厚みによって7種に分類されます。メッキの厚みが大きいほど耐食性に優れているため、使用環境に合わせて選択する必要があります。

電線用黒色プラスチックなど特殊なものでコーティングした製品も展開されているため、用途によって使い分けることが可能です。

2. 鋼線の線径

線径については、使用時に考えられる負荷の大きさから選択する必要があります。用途の記載がある製品を選択することで、ミスなく鋼線を活用できます。

鋼線の使い方

鋼線はカーテンレール、棚張りに使用します。安定した場所に支柱を立て、親線、子線の配置を考えながら張るのが基本です。巻き癖が付いていることが多く、扱いにくいため、十分注意して作業を行う必要があります。

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