プロトコルアナライザ

プロトコルアナライザとは

プロトコルアナライザとはパソコンなどデジタル通信機能を持つ機器間のシステム開発時のテストやトラブル対応、あるいはネットワークを保守する場合に使用する計測器を示します。

デジタル通信回線の検証、解析を行う場所は室内だけではなく屋外など様々な場所があります。このためプロトコルアナライザは装置として野外で使用できる電池駆動タイプ、パソコンに接続して使用するタイプ、または、パソコンにインストールして使用するアプリケーションタイプがあり、解析するレベルや環境によって使い分けることが可能です。

プロトコルアナライザの使用用途

プロトコルアナライザは、コンピュータ間でデータ通信のデータ異常、通信障害など不具合が発生した場合に問題を解析、解決するために使用します。

また、通信障害に至らなくともネットワーク回線速度が安全で正常なことを確かめるため定期的にネットワークのメンテナンスが必要です。このようにネットワークの定期メンテナンスなどにも有効です。

また、ネットワーク機器の開発時に通信の検証を行う場合、あるいは通信機器の新規設置、変更など行った時に通信の確認と検証を行う場合などに使用されます。

この様にデジタル通信回線の送受信データが通信プロトコルに準拠していることを確認、検証などを行うためにはプロトコルアナライザが必要になります。

プロトコルアナライザの特徴

プロトコルアナライザの特徴とは通信規格(通信プロトコル)の解析を行う機器、ソフトウェアになります。
基本的にはデータ回線を流れる通信パケットをモニタする装置ですが、高機能なプロトコルアナライザーであればデータのビットレベルのモニタが可能でありロジックアナライザの機能を持つ機種もあります。

しかし、オシロスコープのようにデジタル通信回線に流れる信号の波形解析を行う場合には、特殊で高機能な機種を選択する必要があります。

現在、通信プロトコルは非常に多くの種類があります。この中で全てのプロトコルに対応可能なプロトコルアナライザは調べたところ見当たりません。

従いまして機器の選択としてはマルチプロトコルアナライザの様な汎用機能を持つ機種であれば、通常使用されている通信プロトコルに対応していますので汎用性があります。
また、解析する内容にもよりますが、プロトコルアナライザーの解析時間は実装しているメモリによって制限されます。このため長時間の解析を行う場合には十分なメモリを持つ機種を選択する必要があります。

通信データをモニタする程度の簡単な解析を行う場合には、アプリケーション型のプロトコルアナライザがあります。このような製品は低価格もしくは無料で使用可能なものもあります。

映像系や無線系のプロトコル解析には専用のプロトコルアナライザがあります。これらのプロトコルアナライザは対応するプロトコル解析に特化しておりコンプライアンステストまで行うことができますが、非常に高価な製品になります。

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