ストップピン

ストップピンとは

ストップピンとは、摺動 (しゅうどう) や回転をしている対象物を当接することで抑止できるようにしたピンのことです。

対象物が繰り返しあたるため、接触面の硬度や耐摩耗性が求められます。取り付け穴への圧入やねじ込みで固定できるように各種製作されていますが、圧入の場合は、交換が困難なため、取付けブロックごとの交換となり、ねじ式が主流となっています。また、当接場所が頭部や頭部側面など用途によって使い分けます。

ストップピンの使用用途

ストップピンは、機構部品のひとつとして幅広い分野で使用されています。

機械加工の分野では、ストップピンが金型や台座といった部材の位置決めが終了したことの合図として利用されることもあります。

ストッパーピンがストッパーボルトとセットで使われる場合は、位置調整されたストッパーボルトの先端とストップピンの頭部が当接することにより、所定の箇所で止めることができます。回転体に加工された長孔の切欠き内面とストップピン側面の当接で、回転体のトルク変動制御に活用されています。

ストップピンのその他情報

ストップピンの特徴

ストップピンは、当接を前提とすることから接触する面は、特に高強度と高耐久性の優れた材質が選ばれると同時に形状等にも考慮されています。

仕様例は、材質にS45Cを使用し、端面を焼入れした上で、さらに研磨したのち、三価クロメート処理が施されているというものです。S45Cは、鉄に炭素を0.45%含有した合金で、JISでは機械構造用炭素鋼鋼材と呼ばれる機械部品に使用されるポピュラーな素材です。焼き入れにも適しています。

形状はボルトタイプが一般的ですが、用途に応じた対応がされており、ストッパーだけでなく保持機能をも併せて持たせるため、ばね材を使用した三つ爪形状のものもあります。

そのほか、ストップピンの端面形状が球面になっているものやウレタンといった樹脂が付いているもの、ストップピンの固定方法がねじではなく圧入されるものなどが製作されています。

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