アナログカメラ

アナログカメラとは

アナログカメラとは、レンズを通して入射した光をフィルムや撮像素子 (CCDやCMOSセンサー) といったアナログな記録媒体に直接記録する方式のカメラです。

デジタルカメラのように光をデジタルデータに変換するプロセスを経由せず、光の情報をそのまま、あるいは電気信号の強弱として記録します。

アナログカメラはCCTV (Closed Circuit Television) カメラとも呼ばれ、主に防犯目的で使用されてきました。撮影された映像は、同軸ケーブルを介して接続されたレコーダー (ハードディスクやビデオテープなど) に保存されます。現在、市場で主流となっているのは「電源重畳型」と呼ばれるタイプで、同軸ケーブル1本で映像データの伝送と電源供給を同時に行うことが可能です。

アナログカメラは、ネットワーク環境を必要とせず、同軸ケーブルで接続された機器間でのみ映像の送受信が行われるため比較的安定した映像伝送が可能です。また機器構成がシンプルであるため、導入や設定が容易であるという特徴があります。

アナログカメラの使用用途

アナログカメラの使用用途として、店舗・商業施設における防犯、オフィス・工場における監視、公共施設・交通機関における監視、金融機関における防犯の4つを解説します。

1. 店舗・商業施設における防犯

アナログカメラの一般的な用途は、店舗や商業施設における防犯です。店内や敷地内に設置することで万引きや不審者の侵入などを監視し、犯罪の抑止や証拠撮影に役立てられています。リアルタイムでの監視に加え、録画された映像を後から確認することも可能です。

2. オフィス・工場における監視

オフィスビルや工場などでは、従業員の入退室管理や、機密情報漏洩の防止、作業現場の安全確認などの目的でアナログカメラが活用されています。特に、24時間体制での監視が必要な場所では安定した映像伝送が可能なアナログカメラが適しています。

3. 公共施設・交通機関における監視

駅や空港、道路などの公共施設や交通機関においても、アナログカメラは広く利用されています。不特定多数の人が行き交う場所での安全確保や、事故・トラブル発生時の状況把握に役立っています。

4. 金融機関における防犯

銀行やATMなどの金融機関では、強盗や不正利用などの犯罪を防止するため、高画質かつ信頼性の高いアナログカメラが設置されています。