らせん階段とは
らせん階段とは、中心の柱を軸に螺旋状に回りながら昇降する階段のことです。
らせん階段は、曲線が美しくインテリアとしても映えるなどデザイン性が高く、手すりが柵状のものが多く光を遮らずに明るい空間を演出することが可能です。モダンなデザインからクラシックなデザインまで、様々なスタイルに合わせることができます。また、一般的な階段と比較して設置に必要な床面積が少なくて済むため、狭小住宅やマンションなど、スペースが限られた場所でも設置が可能です。
この様なデザイン性・省スペース性をもつらせん階段は屋外階段の用途もあり、おしゃれな外観を求めるマンションや施設の非常用階段として設置されています。
一方、省スペースに特化したらせん階段の場合、踏み板が三角形に近い形状になり転倒しやすいことや、大きな荷物を持って上り下りするのが難しいことや、屋内に設置する場合は、吹き抜け構造をとることが多いため、冷暖房効率が悪くなるデメリットもあります。
らせん階段の使用用途
らせん階段は、様々な場所に設置されています。以下はその使用用途の一例です。
1. 住宅
らせん階段は、デザイン性の高さが好まれ、戸建て住宅に設置されることがあります。手すりが柵状のらせん階段部分を吹き抜けにすれば、高窓などからの光を一階部分へ採り込み明るく開放的な空間が得られます。省スペースで設置可能ならせん階段は、特に狭小住宅などでの設置例が多くあります。
また、限られたスペースに設置可能でデザイン性や防犯性に優れることから、マンションの屋外階段としてらせん階段を設置した例もあります。
2. 商業施設・公共施設
レストランやカフェなどでは、らせん階段を設置することにより、デザイン性を活かしインテリア要素として空間を広く見せつつ、フロア間をスムーズに移動できるようにしています。
オフィスや美術館・図書館などでも、省スペース性及び採光性などの機能性とデザイン性の高さから、らせん階段の設置例があります。
3. 工場・倉庫・タワー施設
工場・倉庫・タワー施設などでは、屋外の非常用階段としてらせん階段が設置されることも多く、避難経路として有効です。また、作業員が昇降するための補助階段として使用されたり、煙突や給水塔などの設備点検用の階段として採用されることもあります。