セキュリティ機器とは
セキュリティ機器とは、ネットワークやシステムの安全を守るために導入される装置の総称です。
インターネット上では、悪意ある第三者による不正アクセスやデータの改ざん、ウイルス感染など多様な脅威が潜んでいます。こうしたリスクから情報を保護する手段として挙げられるのが、防御機能を備えた多種多様なセキュリティ機器です。具体例としては、外部からの通信を制限するファイアウォールや、異常な通信を検知する侵入検知システム 、不正な動きをブロックする侵入防止システムなどが存在します。
必要に応じて単体で導入される場合もあれば、統合的に組み込まれるケースもあります。企業だけでなく個人の利用環境においても、ネットワーク経由で各種サービスを扱う機会が増えた背景から、安全対策の重要性が高まっています。セキュリティ機器の導入には、システムの規模や利用目的に応じた選定が求められますが、一般的には複数の対策を組み合わせる多層防御という考え方が推奨されています。多層防御を行うことで、万が一防御ラインの一部を突破されたとしても、別の機器が被害の拡大を食い止めることが期待できます。
セキュリティ機器の使用用途
セキュリティ機器は主にインターネット接続を実施する環境に導入されます。導入の背景としては、ネットワークセキュリティ向上が主な目的です。以下は具体的な用途の一例です。
1. 不正アクセス・ウィルス感染防止
外部からの不正アクセスやウイルス感染を未然に防ぐためにセキュリティ機器が導入されます。インターネットでの通信は便利な反面、常に第三者の攻撃対象になる恐れがあります。そうした脅威を踏まえ、通信を監視・制御し、危険な通信や疑わしい振る舞いを遮断して被害を抑えることが重要な役割です。
2. 情報漏洩防止
情報漏えいの防止の観点からも導入が推奨されます。セキュリティ機器を利用すると、組織内や個人端末間でやり取りされる機密情報を暗号化し、外部から盗み見られるリスクを軽減することが可能です。例えば、仮想プライベートネットワークを通じて、インターネット越しでも安全な通信経路を確保することが可能です。
3. ログの収集
見逃せないのがログを収集して分析する機能です。ログとは、ユーザーの操作やシステム内部で発生した出来事を時系列で記録したデータのことです。セキュリティ機器が生成するログを活用すると、攻撃の手がかりや脆弱性を追跡できるため、適切な対策を講じる根拠として役立ちます。