ケーブルアタッチメント

ケーブルアタッチメントとは

ケーブルアタッチメントとは、機器とケーブルを接続する際に使用される取付け部品で、ケーブルを固定し保護する機能を持つ機械要素です。

ケーブルアタッチメントは、ケーブルの引き抜き防止や曲げ応力の緩和、防水性の確保など複数の重要な機能を果たします。ケーブルの径や用途に応じて様々な形状があり、ねじ込み式やクランプ式など取付け方式も目的に合わせて選択が可能です。またケーブルの屈曲による断線を防ぐため、適切な曲げ半径を確保する構造が採用されています。

ケーブルアタッチメントの設計では、使用環境に応じた保護性能が重視されます。産業機器での使用では振動や衝撃に対する耐久性が必要とされ、屋外での使用では防水性や耐候性が求められます。さらに作業性を考慮した着脱機構や、メンテナンス時のケーブル交換を容易にする構造も特徴的です。

ケーブルアタッチメントの使用用途

1. 産業用ロボット

産業用ロボットでは多数のケーブルが使用され、それらは複雑な動きに追従する必要があります。ケーブルアタッチメントはロボットの関節部分でケーブルを適切に保持し、繰り返しの屈曲動作による疲労破断の防止が可能です。またケーブルの配線経路を最適化し、干渉や絡まりを防ぐ役割も果たしています。

2. 制御盤・配電盤

制御盤や配電盤では多数のケーブルが引き込まれ、内部機器と接続されます。ケーブルアタッチメントは盤内への水や塵の侵入を防ぎ、確実な防水性と気密性が実現可能です。またケーブルに加わる張力を分散させ、端子部への負荷を軽減する機能も備えています。

3. 移動機器

建設機械や搬送装置などの移動機器では、振動や衝撃に耐えるケーブル保護が必要です。ケーブルアタッチメントは、機器の動作に伴うケーブルの揺動を適切に制御し、断線や損傷を防止します。また簡単な保守点検が可能な構造により、現場での作業性向上に貢献しています。