ストレッチャーとは
ストレッチャーとは、患者を安全かつ快適に運搬するための医療用の担架または移動用台車です。
救急車や病院、介護施設などで幅広く使用されており、患者をベッドや診察台、手術室、検査室へ移動させる際に利用されます。ストレッチャーには、折りたたみ式、車輪付き、固定式など、さまざまな種類があります。また、救急車用のストレッチャーや特殊環境用のモデルもあり、状況に応じて最適なデザインが選ばれます。軽量で持ち運びが簡単なものから、体位調整やモニター設置が可能な高機能タイプまで、用途に応じた設計がされています。
ストレッチャーの使用用途
ストレッチャーの主な使用用途は以下の通りです。
1. 救急搬送
救急現場で負傷者や急病人を搬送する際に使用されます。救急隊員が現場で患者をストレッチャーに乗せ、安全に救急車へ運び入れる役割を果たします。
2. 病院内での患者移動
病院内で患者を検査室、診察室、手術室、病室間などへ移動させる際に使用されます。車輪付きのストレッチャーはスムーズに移動ができ、患者の負担を軽減します。
3. 手術や処置の準備
手術前や処置前に患者を手術室や処置室へ移動させるために使用されます。また、一部のストレッチャーは手術台や処置台としても使用可能です。
4. 災害時の救助活動
地震や台風などの災害現場で、負傷者を安全に避難所や医療機関に運ぶために使用されます。特に、折りたたみ式や軽量型のストレッチャーは、移動が困難な場所でも利用しやすい特徴があります。
5. 高齢者や要介護者の搬送
介護施設や在宅医療の現場で、要介護者や移動が難しい高齢者を移送する際に使用されます。柔らかい素材や体位調整機能が備わったタイプが多く、患者の快適性が考慮されています。
6. 航空や船舶での搬送
飛行機や船舶などの特殊な環境で使用されるストレッチャーもあります。これらは狭いスペースや振動に対応した設計が特徴です。
7. 感染症患者の搬送
感染症患者を搬送する際には、カバー付きのストレッチャーが使用されることがあります。これにより、感染の拡大を防ぎながら患者を安全に移動させることができます。