ウィルス対策ソフトとは
ウィルス対策ソフト (アンチウイルスソフト) は、コンピュータやタブレット、スマートフォンをマルウェア (ウイルス、スパイウェア、ランサムウェア、トロイの木馬など) から保護するためのソフトウェアです。
一般的なウィルス対策ソフトが備えている機能を以下に記します。
- ウイルス検出と駆除 システム内に潜む既知のウイルスやマルウェアをスキャンして検出し、それらを削除または隔離します。
- リアルタイム保護 ファイルを開いたりインターネットに接続したりする際に、疑わしい動作やファイルを即座に検出し、感染を防ぎます。
- ウェブ保護 危険なウェブサイトやフィッシングサイトへのアクセスをブロックし、個人情報やクレジットカード情報の盗難を防ぎます。
- メール保護 スパムや不正なメール、添付ファイルに含まれるマルウェアを検出します。
- ファイアウォール機能 ネットワーク通信を監視し、不審なアクセスや攻撃を遮断します。
- システム最適化 不要なファイルの削除やシステムのパフォーマンス向上をサポートする機能を備えたものもあります。
ウィルス対策ソフトの使用用途
ウイルス対策ソフトは、デバイスや個人情報、そして日々のオンライン活動を安全に保つためのツールで、具体的には次に示す用途が挙げられます。
1. パソコンやスマートフォンのセキュリティ確保
ウイルスやマルウェアによるシステムの破壊や不具合を防ぎ、デバイスを安全に使用できます。例えば、仕事用の重要なファイルが入ったパソコンをウイルス感染から守るために使用します。
2. オンラインショッピングやインターネットバンキングの安全性確保
フィッシングサイト (偽サイト) をブロックし、クレジットカード情報やログイン情報を盗まれるリスクを防ぎます。具体例としては、ネットショッピングでカード番号を入力する際、危険なサイトであれば警告を発する機能が挙げられます。
3. 電子メールの安全性を高める
スパムメールやウイルス付きの添付ファイルを検出し、感染を防ぎます。届いたメールの添付ファイルを開く前に、ウイルス対策ソフトが自動的にスキャンして安全かどうか確認する機能があります。
4. 危険なウェブサイトへのアクセスを防ぐ
マルウェアが仕込まれたサイトや、不正なポップアップ広告を含むページへのアクセスをブロックします。例えば、検索結果からクリックした先が危険なサイトだった場合、警告メッセージでアクセスを抑止します。
5. USBメモリや外付けドライブの安全確認
外部デバイスを接続した際に、ウイルスやマルウェアが含まれていないか定期的に自動スキャンします。
6. 子供や高齢者のデバイスを守る
セキュリティに対する警戒が乏しいユーザーのデバイスを、ウイルスや詐欺から守ることができます。特に子供がゲームや動画サイトを利用する際、危険なリンクやサイトをブロックします。
7. 企業のネットワーク全体の保護
企業内のすべてのパソコンやサーバーを保護し、ランサムウェアやハッキング攻撃から重要なデータを守ります。この目的には、社内ネットワーク用のウイルス対策ソフトを導入して従業員のデバイスを一括管理します。
8. 個人情報の漏洩防止
キーロガー (キー入力を記録するマルウェア) やスパイウェアを検出して、ログイン情報や機密情報が盗まれるのを防ぎます。オンラインゲームやSNSにログインする際、入力したパスワードを盗まれるリスクを回避します。