ゲルマニウムダイオード

ゲルマニウムダイオードとは

ゲルマニウムダイオードとは、ゲルマニウムを用いた半導体素子です。

動作原理は、PN接合構造を持ち、順方向電圧をかけると電流が流れ、逆方向電圧をかけると電流が流れない性質に基づいています。これを利用して、交流電流を直流電流に変換する整流や電波信号を検波する用途に用いられています。

かつては、ラジオ受信機やテレビ受信機、電子機器の電源回路などで使用されていましたが、現在ではシリコンダイオードに取って代わられ、主に歴史的な資料や教材として使用されています。特徴としては、低い順方向電圧降下や高速なスイッチング速度、温度変化に対する特性の優れた点が挙げられます。しかし、高価で逆耐圧が低く、温度に弱いというデメリットもあります。