バーコード検証機

バーコード検証機とは

バーコード検証機とは、規格に合うバーコードが適切に印字されているかチェックする装置です。

バーコードは多方面に普及し、商品の識別に使われていますが、どんな性能のバーコードリーダーを使っても同じように読み取れなければなりません。このため規格にしたがったバーコードの検証が行われています。

バーコード検証機の使用用途

バーコード検証機は、使用するバーコードの品質がバーコードの規格にあっているかどうかをチェックする装置です。食品や医薬品などバーコードを付加した商品を製造している業界や、その包装材料を製造している印刷業、コンビニエンスストアでの料金代理収納など多方面で使用されています。

ダイレクトパーツマーキング (DPM) とは、製造された部品に、直接バーコードを印字する技術ですが、バーコード検証機は、金属などに印刷されたバーコードの読み取りも数値化します。このことで工程管理がしやすくなり、DPMの技術の向上にも貢献しています。

どの部品がどのように使われているかという情報追跡も可能になりトレーサビリティも向上しました。部品メーカーでは、リコールの対応やサプリチェーン管理が簡単になり、ブランド力の保証にも役に立っています。

バーコード検証機の原理

バーコードや二次元コードは、バーコードリーダーを用いて読み取ります。読み間違いや読み取り不可などの不具合があると、正常な取引が行えません。

そのため、バーコード検証器によってバーコードが規格化され、適正かどうか判断されています。バーコードの検証には従来レーザーやCCD素子を使って検証を行っていましたが、最近は2次元コードなど、バーコードの種類が増えたため、画像解析技術を利用して各指標を数値化した検証機が使用されています。

多くの装置は、バーコード画像データを解析装置でデータ処理して検証するという仕組みです。

バーコード検証機の種類

バーコード検証機の種類は多数あるため、測定対象によって使い分けます。基本的な選択項目は、形状、コントラスト、反射、精度です。

1. オフライン測定用

オフライン測定用のバーコード検証機は、研究室や印刷原本を作成する場合に使用します。生産の原本や高精度にバーコードを検証するために使用されます。測定精度が高いのが特長で、高解像度のイメージセンサを利用した各部分の長さを測定する検証機もあります。

2. オンライン測定用

オンライン測定用のバーコード検証機は、製品の全数検査に使用されます。データの即応性が必要になり、データ処理能力が高いのが特長です。ライン方式の大量生産工程で使用され、不適合と判断された製品を系外排出する装置とともに使用されます。

3. ハンディ型

物流業務内の物品の確認や、試作サンプル、現場の確認などに使用する持ち運びの可能なタイプです。

4. コンビニエンスストア用

公共料金の代理収納などをコンビニエンスストアで支払う場合、44桁のコードが使われており、ISO/IECで設定されている規格は、30桁までとなっているので、通常のバーコード検証機は使用できないので、コンビニエンスストア用のバーコード検証機が発売されています。

5. 医療用

医療用医薬品は、処方間違いによる医療事故を防ぐため、目視で文字と製品を確認するほかに、バーコード表示が義務化されています。この場合使われるコードはGS1といわれ、専用の製品が販売されています。

6. 規格準拠品

製品によって、アメリカ規格協会 (ANSI) 、欧州標準化協会 (CEN) 、国際電気標準会議 (IEC) 、国際流通標準化機関 (GS1) 、UDI (英: Unique Device Identification) などに準拠しており、目的によって準拠規格を選ぶ必要があります。

バーコード検証機のその他の情報

バーコード検証機の校正

バーコード校正機は定期的に校正し、性能の保証が必要です。校正方法は、テストカードを使用して、その結果が規定通りになるかを検証します。メーカーで校正も可能ですが、テストカードを購入することもできます。

参考文献
https://imagers.co.jp/contents/777/
https://www.cognex.com/ja-jp/what-is/barcode-verification
https://www.cognex.com/ja-jp/what-is/barcode-verification/how-is-verification-used

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