無電極ランプ

無電極ランプとは

無電極ランプは正式には無電極放電ランプといい、エバーライトなどと呼ばれる場合もあります。電極がなく10万時間程度まで使用が可能で、LEDよりも寿命の長いランプです。また、LED照明よりも目に優しい光として好まれています。

省エネで、ランプ交換や施工といったランニングコストの費用を抑えることができますが、工事が必要な場合が多く、初期費用がかかります。

中国を筆頭に海外メーカーの製造、販売が多く、日本よりも海外で特に多く普及しています。

無電極ランプの使用用途

無電極ランプは寿命が長い特徴があるので、高速道路や体育館、トンネル、吊り橋、工場、各種の施設などに導入されています。レインボーブリッジや東京スカイツリーにも使用されています。

無電極ランプを使用するためには安定器をランプの近くに配備する必要があり、電気工事が必要なため設置を見送るケースもあります。導入事例はまだそこまで多くはありませんが、照明機器のさらなる省エネに貢献できるため近年注目されています。

無電極ランプの原理

無電極ランプは簡単に言うと電磁誘導の原理と放電の原理を組み合わせて、インバーターで発生させた高周波の放電により周囲を明るくしています。

無電極ランプのコイルに高周波電流を流し、フェライトコアに磁界を発生させます。その磁界によってランプの中に電界が発生します。電界によって放出された電子が内部にある微量の水銀粒子に衝突して、紫外線が放出し、紫外線がランプの内側に塗られた蛍光体によって可視光に変換されて光ります。従来のランプのフィラメントのように消耗する部位がないので光の明るさが変化せず、長期間使用することができます。

無電極ランプは発熱温度が80~90℃と低いので、夏の暑い時期のエアコンの効果を妨げません。さらに、消費電力は水銀灯の約30%程度と低いです。寿命が6万~10万時間と長く、耐久性に優れています。使用するためには安定器が必要です。

無電極ランプには高周波電流が必要ですが、近年低周波電流のタイプも開発されています。

参考文献

http://mudenkyoku.com/whats.html

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