ロッキングプライヤーとは
ロッキングプライヤーとは、物をつかんだ状態のままロックすることができるプライヤのことです。別名「バイスプライヤー」とも呼ばれています。
通常のプライヤーではずっと握ったまま作業しなければなりません。しかし、ロッキングプライヤーは、名前の通り、作業中でもロックをかけて固定ができるため、ずっと工具に力を入れている必要がありません。
また、調整ネジにより挟みたい物の厚みに応じて口の開け幅を調整することができるので、通常のペンチよりも挟める物の範囲が広く使用できます。
プライヤー・ペンチ・クランプ・モンキレンチとして使える万能工具です。
ロッキングプライヤーの使用用途
ロッキングプライヤーの主な用途は、物をつかむ、回す、曲げる、ねじる、切るといった作業です。
ロッキングプライヤーは、通常のプライヤーと違い、任意の角度で固定できることが最大の特徴です。
そして、形状や長さなどによって、様々な種類があるため、配管作業や木工、金属加工、機械工作、自動車整備作業など、幅広い分野で利用されています。
その他の用途として、材料をグッと挟んだまま固定することで臨時の把手として使用できます。そして、強力な保持力を有するため、万力として利用することもできます。
ロッキングプライヤーの選び方
ロッキングプライヤーは、種類が豊富です。形状、長さにより用途も異なるため、自分に合ったもの選びましょう。
- 「コンビネーションタイプ」一般の標準タイプです。
- 「C型クランプタイプ」あごの部分が大きく開く工具です。万力やペンチの機能を兼ね備えている大変便利なプライヤーです。鉄板や針金を掴み、ねじ曲げる、切断が主な用途です。
- 「ロングアームタイプ」通常のプライヤーよりも長く、全長が300mmを超えるため、あごが長く開きます。そのため、通常のプライヤーでは挟めない物でも自由に挟めます。
- 「ロングノーズタイプ」口先が細くとがっており、狭所作業で小ねじやボルト・ナットを掴んで回すことができます。
- 「パッドクランプタイプ」先端のスイーベルパットが動くため、傾斜物などの固定に使われます。パネル類の固定や溶接作業に便利です。
- 「溶接用」溶接専用のプライヤーです。火傷しないようにあごの部分とハンドルが遠く離れています。
- 「板金用」板金専用のプライヤーです。折り曲げ作業や仮止めに使われます。