エアーハンマー

エアーハンマーとは

エアハンマー(英語:Air Hammer、 Pneumatic Hammer)は、本体に内蔵されたエアシンダーのピストンを圧縮空気でを往復運動させ、まずピストンによりチゼル(先端工具)の端部を連続して打撃します。次に、チゼル先端を対象物に押し当て衝撃を与えます。

剥離(はつり)や破砕を行う、小型、軽量でパワーが強く、多くの作業で使用されている空圧工具の一種です。

おおまかな種類は「エアチッパ」と「エアハツリ機」などがあり、それぞれ用途によって使い分けます。

エアーハンマーの使用用途

エアハンマーは、種類により使用用途はさまざまです。

エアチッパ

a. エアーハンマー(エアーチッピングハンマー)
一般的なタイプのエアーチッパ(エアーハンマー)で、金属、石材、コンクリートなどのハツリや、錆落とし、壁面の破砕、切断、剥離作業、鋳物の砂落としなどに使用されます。チゼル(先端工具)を取り換えることで、簡単な杭打ちやリベット、シャフトの打ち込みも可能です。

b. エアーフラックスハンマー(エアーチッパ)
最も小型で軽量のタイプで、溶接のスパッタ、スケール、スラグなどのハツリ、バリ取り、塗料、錆落としなどに用いられます。

エアハツリ機

エアーコンクリートブレーカー
名前の通り、コンクリートなどを破砕するエアハンマーです。

その他

その他のエアハンマーとして、下記のような種類があります。

  • ディガは、コンクリートのハツリや土壌の堀削などに使用します。
  • サンドランマは、耐火煉瓦固めや鋳物の砂固めなどに使用されます。

エアーハンマーの選び方

エアハンマーは、使用用途や作業内容、対象物の種類に適した種類、タイプを選定することは前提ですが、そのほかに下記のようなポイントがあります。

仕様

エアハンマーの選定において重要な性能は下記のような項目があり、対象物の違いや破砕に必要なパワーを考慮して選定する必要があります。

例として、ピストン径、ピストンストローク、1分間当たりの打撃数( 単位はbpm(回/分)、min-1)、使用空気圧力(MPa)、空気消費量(リットル/min、 m3/min)などがあります。

チゼル

使用できるチゼルの種類や適合する軸径を確認する必要があり、作業や対象物に適したチゼルを選択します。

エアハンマー本体のチゼル差込口の形状は、「丸型」「角型」があり、丸型は対象物とともに回転しますが、角型は回転しません。

チゼルの先端形状は、下記のような種類と使用用途があります。

  • フラットチゼルは、タイルや塗装のハツリなどに使用します。
  • シートメタルチゼルは、薄板の切断などに使用します。
  • ポイントチゼルは、コンクリートのハツリなどに使用します。
  • リベットチゼルは、リベットの切断、溶接のスパッタ除去などに使用します。
  • スケーリングチゼル(カッターチゼル)は、型枠工事のコンクリートの染み出し除去や溶接や残留物のかき落しなどに使用します。

エアホース接続口の仕様

エアホース接続口形状は、ねじ込み式や専用のカプラやプラグが使用されているのがあります。

ねじの種類は主に、JIS B 0203 管用テーパねじ (Rc)、JIS B 0202 管用平行ねじ (G)、またはASME/ANSI B 1.20.1 アメリカ管用テーパねじが使用されています。

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