エアブラシ

エアブラシとはエアブラシ

エアブラシとは、コンプレッサーが圧縮した空気の力を使って、塗料・絵具を吹き付け、塗装するための工具です。

通常、塗料を塗る場合、ハケや筆を使用することが多いですが、エアブラシを使用して塗料を吹き付けることによってムラなく均一に塗り広げることができます。また、缶のスプレーに比べ粒子を細かくして吹き付けるため、より大きな面から細かなところまでエアブラシひとつで塗ることも可能です。筆などでは表すことのできないぼかしやグラデーションを作ることもできます。

エアブラシとよく似た工具にスプレーガンがありますが、主に塗装をする目的で使用される、より大型の工具をさす場合が多いです。

エアブラシの使用用途

エアブラシは、自動車やバイクのカスタム塗装、プラモデルやフィギュアの塗装、絵画や立体造形などのアート作品などへの使用が有名です。

そのほか、ネイルアートに使用したり、チョコレートなどの吹き付けに使用される製菓用のエアブラシなどもあります。

エアブラシの原理

コンプレッサーによって圧縮された空気と、吹き出る圧縮空気の負圧によって霧状になった塗料がハンドピースの先端のノズルから勢いよく吹き出し、物体に付着することによって塗装される仕組みです。

エアブラシでは、塗料の出し・止めをボタンやトリガーで制御しています。

エアブラシの選び方

エアブラシを選ぶ際に気を付けることは以下の5点です。

1. ハンドピース

ハンドピースは、先端から塗料を吹き出すパーツで、エアブラシを行う際になくてはならないものです。大きく分けてボタン式とトリガー式の2種類に分けられ、ボタン式にもシングルアクションとダブルアクションの2種類に分けられます。

ボタン式はペンのように握るタイプです。シングルアクションはボタンを押すと空気と塗料が一緒に出るタイプで、塗料の噴出量が一定のため、初心者向けです。ダブルアクションはボタンを押すとまず空気だけが出て、そのままボタンを後ろに引くと塗料が吹き出します。塗料の噴出量が指先で調整できるためグラデーションや細かな塗装をしたい場合に使用します。ボタン式は軽量のものが多いので扱いやすく細かい作業向けです。

トリガー式は、トリガーを引くだけで塗料を吹き付けられます。ボタン式に比べ重量感がありますが、手のひらで支えることになるので広い範囲を塗装する場合こちらの方が適します。トリガー式の多くはダブルアクションですが、シングルアクションの商品もあるため購入の際は確認が必要です。

2. ノズル口径

ノズルの口径は塗料が吹き付けられる時の面積に関係しています。

一般的なものは0.2mm、0.3mm、0.5mmの3種類で、口径が小さくなるほど細くこまかく塗装できますが、ノズル口径が小さすぎると塗料が詰まることもあります。一度に出る塗料の量も異なるため、どのような場所に塗りたいかに応じて選択します。

3. 塗料の供給方式

塗料を入れる場所、すなわち塗料カップのタイプにも違いがあります。1つはハンドピースにすでに接合されている一体型、もう1つはネジなどで取り外しが可能な分離型です。一体型はコンパクトで一度に入れられる塗料が少ないことが多いため、細かな作業を行いたい方向けです。

4. コンプレッサー

エアブラシを行ううえで重要な要素のコンプレッサーは産業用から家庭用まで幅広い種類があります。エアブラシで塗装する面積、塗料・絵具の種類など用途によって適したものが異なります。

壁など広い面積を塗装する場合は、大型のハイパワーなコンプレッサーが向いています。プラモデルやフィギュアなど、室内で小規模で使用する場合は、小型で騒音を抑えたモデルがおすすめです。

5. レギュレーター

レギュレーターはコンプレッサーから送られてくる高圧の空気の圧力を調整する装置です。減圧弁とも呼ばれ、多くの場合、つまみを回すことで調整できます。コンプレッサーからの空気を一定の圧力にして送る目的もあります。コンプレッサーによって、レギュレーターのサイズ・仕様も変わってくるため確認が必要です。

参考文献
https://www.art-tips.com/acrylic/b11-airbrushtool.html
https://www.protoolshop.net/index.php?ctg=911810

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です