洗浄カゴ

洗浄カゴとは

洗浄カゴ

洗浄カゴとは企業や大学などの実験室、製造部署などで使用した数個以上の器具を一度に洗うため入れておく金属製のカゴです。

実験室などで使用される器具はガラス製のものが多く、下に落としただけで割れるうえ、1回の実験で大量の使用器具が出ます。

そのため洗い場まで個別に使用器具を持っていく過程でも器具破損のリスクはあります。

そこで洗浄カゴに使用した器具を入れることで、一度に洗い場までもっていくことができ、かつ洗浄後もカゴに入れてそのまま乾燥させるこもできます。

洗浄カゴの使用用途

洗浄カゴの使用用途は、実験などで使用した器具を洗浄工程において効率良く洗浄作業を進めるためです。

1つ目は洗い場まで持っていくまでに、洗浄カゴに器具をひとまとめに入れることです。

2つ目は洗い場で使用します。洗浄カゴのごと洗浄液の中に漬けながら洗う場合、カゴの中から1つずつ取り出して器具を洗うなどできます。

3つ目は洗った器具を再度洗浄カゴに戻して大型の乾燥機にカゴごと入れて乾燥させます。

洗浄工程にて器具をひとまとめに扱えますので、効率よく、かつ破損リスクを抑えることができます。

洗浄カゴの原理

洗浄カゴの形状は、直方体や円柱状などあり使用する場所や頻度によって適切に選びます。

材質はステンレス製のものが主流であり、網目状となるようステンレスの糸を編み込んで金網として制作します。

ステンレスが使用されている理由としては、水が掛かってもサビに強いこと、洗浄カゴごと大型の乾燥機に入れるため80~100℃の温度に耐えることが挙げられます。

金網の洗浄カゴを組み上げた後は電解研磨仕上げを施します。

網目状とするためステンレスの交差部分は溶接しますので、酸化した状態となります。そのため長期間使用すると錆が発生し、壊れやすくなります。

電解研磨仕上げは、研磨溶液の中に洗浄カゴを入れて電気を流すとステンレス表面が溶解して表面に被膜を形成します。この被膜により防錆性が向上して品質維持に繋がります。

また金網型ではなく、ステンレスの平板に丸穴のパンチング加工を施して制作しら洗浄カゴもあります。金網より強度が強くなります。

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