フックスイッチとは
フックスイッチとは、フックにものをかけることでオンオフするスイッチです。
固定電話機の受話器を置く部分にあるスイッチに使用されています。受話器を本体のフックにかけていたため、この名称がついています。通話中にフックスイッチを押してすぐ話す動作をフッキングと呼び、保留と通話を切り替える等に使用することがあります。
近年は、携帯電話やスマートフォンなどのコードレス電話が普及しており、受話器をフックにかける必要がなく、使用される製品が減ってきています。
フックスイッチの使用用途
主に固定電話で使用されています。公衆電話やオフィスや家庭で用いられている固定電話の中で、受話器がコード付きのものについては、受話器を置くことで通話を切ることができ、フックスイッチが使われています。
近年は、携帯電話やスマートフォンなどのコードレス電話が普及しています。コードレスで通話の入り切りはフックスイッチ以外のボタンなどで行うため、フックスイッチは使われていません。そのため、使用される製品は減ってきています。
フックスイッチの原理
フックスイッチは2つの状態があり、電話の受話器が電話機に置かれた状態はオンフック、受話器を上げた状態はオフフックです。
オンフック状態の場合、フックスイッチが受話器によって押下されており、フックスイッチの接点は解放されています。オフフック状態の場合、フックスイッチの押下状態が解除され、接点が電気的に接続されている状態になります。
フックスイッチの動作原理は、受話器の重量によりフックボタンが押され、軸を中心にボタンが回転することで、内部のスイッチレバーが回転し接点の接続が行われます。
スイッチの制御に電気的な制御はなく、人が通話を切る際に受話器を置く動作を入力として、メカ的な動作により電気的な導通がされます。また、人が通話をする場合に受話器を取る動作を入力として、メカ的な動作によりスイッチの電気的な非導通が確保されます。