角型コネクタとは
角型コネクタとはその形状が角型のものを指しますが、対象となるコネクタは多岐にわたります。
映像信号を伝送するためのD-SUB端子を始めDVI端子、HDMI端子、DISPLAYポート端子などこれらは形状およびサイズは異なりますが全て角型コネクタです。
また、PCやスマホなどに接続して各種信号を伝送したり周辺機器と接続する際に使用するUSB端子は様々な形状のものがありますがその多くは角型コネクタを使用していると言えます。
イーサネット用の信号伝送用に使用されているRJ-45と言われるコネクタもちょっと特殊な形状をしていますが角型コネクタのカテゴリーです。
角型コネクタの使用用途
角型コネクタとして、映像信号を伝送するために従来はD-SUBコネクタが主流でしたが、信号のデジタル化に伴い現在ではDVI端子コネクタを経て、HDMIやDISPLAYポート端子コネクタに置き換わっています。
DVI端子はVGA規格の後継としてアナログRGBをサポートした規格で、HDMIが出てくるまで唯一のデジタル規格でしたが現在、メーカーでは当規格に対応した機器の開発は行われていません。
DISPLAYポートはDVIの置き換えを目的として開発されたデジタルインターフェース規格です。
またUSB端子は、角型コネクタの1種としてPCやスマホとその周辺機器である各種ドライブユニット、USBメモリやプリンタ等との接続に利用されている非常にポピュラーなコネクタです。
角型コネクタの原理
現在、角型コネクタの代表的な製品としてHDMIコネクタとUSBコネクタが挙げられます。
HDMIコネクタはデジタルの映像信号および制御信号を伝送するために使われます。例えばテレビとDVD/BD/HDD等のレコーダーを接続する場合に使われたり、TVとAVアンプを接続する場合に使われたりします。
またPCとテレビを接続してPCの映像をテレビで嗄声する場合にも使用されます。
テレビとDVD/BD/HDD等のレコーダーを接続する場合、レコーダー側の映像信号をテレビ上で再生するという使い方が基本ですが、HDMIは前述のように制御信号も伝送します。
これをHDMI-CEC(Consumer Electronics Control)と呼んでいます。これは、例えば、テレビのリモコンを使って接続されているレコーダーを同時に制御したりすることができる機能です。
リモコンでテレビの電源をオンした場合に同時にレコーダーの電源をオンしたり逆にオフしたりすることが可能です。更にテレビのリモコンを使ってレコーダーのコンテンツを選択して実行したりすることも可能です。
HDMIの規格は関連するメーカー団体により標準化がされており、そのサブセットであるHDMI-CECの規格も標準化がなされているため、基本的なコマンドはメーカーによらず共通です。
従って、メーカーの異なるテレビとレコーダーを接続しても基本的な制御はサポートされています。
他方でUSBコネクタは、HDMIが映像信号などの伝送が中心であるのに対して、デジタルデータの伝送を中心として使用されています。
HDMI同様にUSBの技術規格も関連メーカーが中心となりその標準化がすすめられてます。
1996年に初めてUSB1.0として規格化され、以降、進化と改良がすすめられ2019年9月にはUSB4がリリースされています。
最大伝送速度がUSB1.0では半二重で123MbpsであったものがUSB4.0では前二重40Gbpsまで上がっています。
参考文献
https://www2.elecom.co.jp/cable/adapter/?category=client-personal
https://sakidori.co/article/259227
https://hytec.co.jp/useful/video5122
https://www.biccamera.com/bc/i/topics/osusume_hdmi_cable/index.jsp
https://xn--pc-mh4aj6msdqgtc.com/column/video-output-types.html
https://smartlog.jp/163540
https://online.stereosound.co.jp/_ct/17238491