DINコネクタ

DINコネクタとは

DINコネクタ

DINコネクタとは、ドイツ工業規格であるDIN規格にを満たすコネクタのことです。

形状は直径13.2mmの丸形コネクタが多いですが、ツーピースコネクタと呼ばれるコネクタもあります。また、小型で丸形の直径9.5mmのコネクタはミニDINコネクタです。

丸形コネクタの場合、ピン数は3ピンから多数のピンを持つ構造です。古いタイプのスピーカーDINコネクタ等では2ピンのピン数を持つものもあります。通常、ロック機構がついていないので、強い力で引っ張ると抜けてしまいます。オス型とメス型があり、プラグの形状に合わせて接合して使用します。

DINコネクタの使用用途

DINコネクタは、音響機器に使用される場合が多いです。具体的には、ステレオ信号の入出力に使用され、レコーダーの接続用やリモートコントロール端子、カーオーディオ、スピーカー等の接続に使用されています。

その他、電子楽器、コンピュータ、テレビ、テレビゲーム機、マイクなどにも有用です。パソコン用には、電子基板同士を接続するツーピースコネクタが使用されている場合があります。ツーピースコネクタは四角い形状で、ピン数やピッチのバリエーションが多いです。

DINコネクタの原理

DINコネクタには、オスのプラグ側とメスのソケット側があります。DINコネクタの構造としては、オスにもメスにもハウジング部とコンタクト部があります。

オスとメスでうまく接合できるようそれぞれハウジングとコンタクトで多少形状は異なっていますが、役割は同じです。オスのプラグとメスのソケットを組み合わせるとコンタクトが接触し、電気的な接続が可能になります。

DINコネクタの丸形コネクタでは3pin以上のピン数を持ち、各ピンで別々の信号を送ることが可能です。例えば、ゲーム機で使用される丸形コネクタでは、音声、グラウンド、映像信号のGreen・Blue・Redの3色信号や電圧信号等のデータを送信しています。

DINコネクタの構造

DINコネクタは前述の通り、ハウジング部とコンタクト部から構成されます。

1. ハウジング部

ハウジング部は、コンタクトが組み込まれている本体部分です。コンタクトを保護する目的で、プラスチックを主とした絶縁体で作られています。

2. コンタクト部

コンタクト部は、コネクタをつないだ時に電気的な接続を行う接触子で、コネクタとしての役割を果たします。

コネクタの種類によって、コンタクトを保護するシェルやシェルとハウジングをつなぐアイレットという部品が使用されている場合もあります。

DINコネクタの種類

DINコネクタは形状によって丸形コネクタ、スピーカーDINコネクタ、小型丸形コネクタ、ツーピースコネクタ等に分類できます。丸形コネクタは直径13.2mmのコネクタであり、ピン数は3pin〜多数のピン数を持ちます。音響機器やゲーム機、パソコンのキーボードを接続するためにも使用されていました。

スピーカーDINコネクタはピン数は、2pinで以前スピーカーで使用されていたコネクタです。2pinのピン形状が異なるため、指し間違いを防いでいる構造です。

DINコネクタのその他情報

DIN規格

DIN規格は、ドイツ規格協会が規定するドイツ工業規格です。DINコネクタの他にもカーナビゲーションの外寸等が規定されています。

ドイツは標準化でビジネスや社会を発展させようといった思いがあり、標準化活動が盛んです。標準化規格は企業だけでなく、研究機関や消費者など誰でも提案することができます。

参考文献
https://www.omron.co.jp/

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です