ターボプロップ機

ターボプロップ機とは

ターボプロップ機

ターボプロップ機は、小型あるいは低亜音速の航空機用動力として利用されるターボプロップエンジンを搭載した航空機です。

ターボプロップエンジンは、ガスエネルギーの9割をプロペラの回転エネルギーとして取り出して残りを排気ジェットとして利用する機構を備えたガスタービンエンジンです。

ターボプロップエンジンは大きく分けて、空気取入口・圧縮機・燃焼室・タービン・排気口で構成されます。

空気取入口から取り入れられ、圧縮機を通過し圧縮された空気は燃焼室に送られます。燃焼室に噴射された燃料が圧縮された空気流に対して、気化燃料と点火プラグのスパークとが燃焼を生じさせます。発生したガスの膨張エネルギーは、圧縮機およびプロペラと繋がっているタービンを高速で回転させます。排気口から噴出する際に生じる排気ガス流は、エンジン全体が生む推力のおおよそ10%~25%程度が排気時に生まれます。

ターボプロップ機の使用用途

ターボプロップエンジンは、ピストンエンジン機からジェットエンジン機への移行の段階で両方の特長を持ち、移行を円滑に行わせることを目標として開発されました。亜音速で飛ぶ航空機に使用されています。

問題点として、エンジン出力に対して減速装置のサイズ、取付け位置などに限界があるため大出力を得がたく、機体の空気抵抗をある程度以上小さくできず、プロペラの回転速度に構造上制限があるため最大速度に限界があります。

低速航空機向けに20世紀後半に用いられ、現在は高性能なエンジンに置き換わりつつありますがターボプロップ機は現在、小型輸送機や双発軽飛行機といった乗員数が数十人程度の航空機に使用されています。

離島へのワクチン輸送にも使われています。

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