靴底洗浄機とは
靴底洗浄機とは、その名の通り靴底の汚れや異物を効果的に除去できる装置です。
靴底を清潔な状態に保つことで菌の繁殖や異物混入を防ぎ、製品の品質保持や安全性向上が期待できます。靴底洗浄機には主に以下の2種類があります。1つは水や洗浄液とブラシを併用するタイプです。このタイプは、洗浄機から供給される水や洗浄液で靴底を湿らせ、水平に動くブラシで汚れを除去します。特に、粘着性の高い汚れや油汚れの除去に効果的です。さらに給排水機能が備わっている機種では、常に清潔な水を使用できるため衛生的です。もう1つはブラシのみで洗浄するタイプです。このタイプは、平行に動くブラシで靴底を磨き、必要に応じてエアーで汚れを吹き飛ばします。水を使用しないため、砂や粉など、水に濡れると変質する汚れの除去に適しています。
靴底洗浄機は、ブラッシングにより手を汚すことなく細かな凹凸をもつ靴底にこびりついた頑固な汚れやゴミを効果的に取り除ける点がメリットです。また機種によっては装置の上に立つだけで簡単に洗浄が可能なものもあり、扱いが簡単な点もメリットと言えます。しかし1人に一定の洗浄時間が必要なため、大人数が出入りする場所では効率的とは言えません。
靴底洗浄機の使用用途
靴底洗浄機は基本的に衛生管理が重要な現場で使用されることが多いです。主な使用現場を下記にまとめます。
1. 食品工場
食品工場では主に異物混入防止や食中毒リスクの軽減のために靴底洗浄機の導入が推奨されています。食品を加工したり調理したりする場所では、油汚れや粘着性の高い汚れが付く可能性を考え水とブラシを併用するタイプが多く用いられ、その他のエリアでは異物を取り除くブラシタイプが多く用いられます。
2. 医薬品工場
医薬品工場では特に無菌環境の徹底が重要です。工場内に入る際には靴底洗浄機を用い汚れやホコリを徹底的に除去する必要があります。靴底洗浄機の中には抗菌剤を用い無菌状態を維持できるタイプも医薬品業界向けに開発されています。
3. 精密機器工場
精密機器の中でも半導体や電子部品は、微細な汚れや粒子の付着により製品のパフォーマンスに大きく影響が出るため靴底の衛生環境に特に注意を払わなければなりません。ホコリや微粒子を効果的に除去できる静電気除去機能月の靴底洗浄機が推奨されています。