ペット用GPS

監修:株式会社トラッキモGPS

ペット用GPSとは

ペット用GPSとは、GPS技術を使用しペットの位置を確認するためのデバイスです。

ペット用GPSには2つのタイプがあり、ペットの位置をリアルタイムで確認できるGPSトラッカーと、ペットの行動範囲をあとから確認できるGPSロガーがあります。

ペット用GPSを犬や猫などの動物に装着することにより、迷子の捜索や行動範囲の把握に役立つだけでなく、安全管理や健康管理を可能にしたデバイスもあります。

ペット用GPSは、家庭で飼育されるペットへの使用を始め、ペットホテルや畜産業などでも多く使用される様になりました。近年災害が増加していますが、家族同然のペットの安全を守るために、ペット用GPSの役割が大きくなっています。

ペット用GPSの使用用途

以下に、ペット用GPSの使用用途の一例を記載します。

1. ペットの迷子捜索

散歩中や災害時などペットが迷子になった際、リアルタイムにペットの位置を把握して探し出すために役立ちます。万が一の脱走に備えて、ペットホテルで導入している例もあります。

2. 行動範囲の把握

ペットがどのような範囲を移動し、時間を過ごしているのかを把握できます。自由に家の内外を歩く猫の活動パターンや、ドッグランなどでの行動範囲を知りたいときなどに便利です。

3. 健康管理

ペットの運動量、睡眠量、カロリー消費量などを確認し、運動不足や健康状態の管理をすることも可能です。

4. 安全エリアの設定

指定したエリアを出ると通知が送信される機能を用いて、ペットが自宅の敷地を出たり危険な場所に近づいたときに警告を受け取ることができます。

また畜産業の現場で、放牧牛が危険エリアに入らない様にしたり、脱走した場合に直ぐに把握可能にしたりする例もあります。

ペット用GPSの原理

ペット用GPSの基本的な原理は、GPS (英: Global Positioning System) 技術を使用しペットの位置を特定することです。以下に、GPSトラッカーにおける原理を記載します。

1. ペットの正確な位置を特定

GPSを内蔵したペット用GPSは、衛星からの信号を受信した位置を三角測量方式で計算し、ペットの正確な位置を特定します。

2. 位置情報の通信及び表示

位置情報を携帯回線やWi-Fiなどを通じて、飼い主のスマートフォンやタブレット、PCなどのマップ上に表示します。

ペット用GPSの種類

以下に、ペット用GPSの主な種類及び機能について記載します。

1. GPSトラッカー

ペットの位置を、リアルタイムでスマホアプリやパソコンなどで確認できるタイプです。通信を行うため、通信費が必要な場合があります。

指定した安全エリアを出ると通知が送信される機能や、ペットを呼び戻すコールバック機能などがあります。さらに、ペットの運動量や睡眠量、カロリー消費量などを確認できるアクティビティ機能が付いたデバイスもあります。

2. GPSロガー

一定距離ごとのペットの位置をデバイス本体に記録するタイプです。記録した位置情報は、回収したデバイスをパソコンなどと連携することで確認でき、ペットの行動範囲を知りたい場合に向いています。

通信機能はないためリアルタイムでの位置確認はできませんが、GPSトラッカーよりも小型軽量な商品が多くあります。

ペット用GPSの選び方           

以下に、ペット用GPSの選び方について記載します。

1. 使用目的及びコスト

ペットの位置をリアルタイムで確認したい場合はGPSトラッカーを、ペットの行動範囲をあとから確認したい場合はGPSロガーを選択するなど使用目的にあったものを選ぶことが重要です。

また、GPSトラッカーは通信費が必要な場合があるので、購入時の費用だけでなくランニングコストの確認も必要になります。

2. サイズや重さ、形状

ペットの負担にならないよう、デバイスのサイズと重さに配慮が必要です。首輪にタグやチャームを取り付けるタイプやGPS内蔵の首輪タイプなど、ペットに合ったタイプを選びます。

3. バッテリー

GPSトラッカーの場合はリアルタイムに通信を行うことから充電の減りが早いため、持続時間の長い製品を選ぶことが大切です。対してGPSロガーの場合は、位置情報を記録する間隔を長く設定すれば、バッテリー容量が少ない製品でも長時間利用できます。

なお、バッテリーの主流は充電式ですが、商品数が少ないものの電池式もあります。

4. 機能

屋外での使用が想定されるため、防塵及び防水機能が重要です。

また、安全エリアを出た場合の通知機能や、コールバック機能、健康管理が出来るアクティビティ機能など、何が必要な機能かを検討します。

5. 位置確認アプリの使いやすさ

スマートフォンやタブレット、パソコンの位置確認アプリにおいて、マップ表示や通知設定、移動履歴などが分かりやすいかどうかも考慮することが大切です。

ペット用GPSのその他情報 

現在ペットショップなどでは、ペット体内へのマイクロチップの埋め込みが義務化されています。マイクロチップは、飼い主の名前や連絡先が登録されたチップです。

専用のリーダーをペットにかざすと飼い主の情報を明らかにすることができ、ペットが迷子や災害などで飼い主とはぐれた際に役立ちます。 ただし、マイクロチップでは位置確認はできません。

本記事はペット用GPSを製造・販売する株式会社トラッキモGPS様に監修を頂きました。

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