フレコンバッグ

フレコンバッグとは

フレコンバッグ

フレコンバッグとは、粉体や粒体をひとまとめにかつ大量に運ぶことができる容器です。

正式名称はフレキシブルコンテナバッグ、略してフレコンなどとも呼ばれます。また単純にコンテナバッグ、トン袋、クロスコンテナバッグ、トランスバックとも呼ばれます。

袋状の梱包資材となっており、柔らかく丈夫で持ち手が付いているため非常に持ちやすいです。また、ボトムには排出口が付いており、持ち手を吊り上げて下から抜き出せる構造になっています。 

フレコンバッグの使用用途

フレコンバッグは非常に簡易な構造をしていることから幅広い業界で用いられています。主に粉体・粒体を入れています。

用途としては、粒状プラスチック、大豆、薬品、お米、小麦粉などを入れる容器として用います。また、中に土を入れることで土嚢としても用いられます。その際には対候性の大型のフレコンバッグを用います。

一般的には丸型を用いますが、積んだ時に安定させるのに角型を用いることもあります。また、こぼれを防止するためには内袋付きのものも利用します。 

フレコンバッグの原理

材質はポリプロピレンポリエチレンなどの合成繊維を用いて編み込んで作られます。対候性の化学繊維を用いていることから丈夫で軽量な特徴をもっています。また、使用しない時には折りたたむことができるため場所を取らない利点があります。耐荷重は1トン程度にもなります。材質がポリプロピレンやポリエチレンなので燃やしても有害物質が出ません。

デメリットは材質の関係から熱に弱いことです。また同様の理由で紫外線劣化しやすいことも挙げられます。フレコンバッグにはUV剤というものを少しだけ混ぜて劣化を防ぐようにしています。それでも劣化を防ぎたい場合はUVカットカバーを上から被せることが有効です。

使い方としては、フォークリフト吊りベルトを用いて持ち上げ、抜き出し口の紐をほどき、ボトムから排出します。フレコンバッグの上部から吸引して抜き出す機器も多くの会社が販売しています。そのような製品は主に真空吸引によるものが多いです。

フレコンバッグのその他情報

1. フレコンバッグの規格

フレコンバッグのサイズは、メーカにより様々ありますが、一般的によく使われているサイズは直径1,100×高さ1,100mmです。

しかし、状況よっては比重の大きいものに利用するため500×500mmの小さい方が作業しやすい場合や、高さ1,800mmのバッグにして縦長の塩ビ管を入れて運ぶ場合もあります。メーカによっては特注で制作も可能ですが、サイズを特注する場合は発注数量が多くないと費用が割高になるため注意が必要です。

日本で販売されているフレキシブルコンテナバッグの寸法は、丸形の場合、直径は1,100mmを制作しているメーカが一番多く、600~800mmのサイズを制作しているメーカが多いです。角型の場合は、縦横は800~1,000mmで正方形のサイズが、高さは1,000~1,200mmのサイズを制作しているメーカーが多いです。

2. フレコンバッグのスタンド

フレコンバッグへ粉体などの材料を投入する作業をする際、材料が中に何もない状態だとフレコンバッグの投入口が広がらず、手で広げないと入れにくい場合があります。

そのような場合はフレコンバッグスタンドを利用することで一人でもフレコンバッグへの投入作業が可能となります。フレコンバッグの耳をバーに引っかけることでフレコンバッグを立たせたまま広げることができます。フレコンバッグのサイズに合わせて調整でき、角型や丸型など様々な形状に対応しているものもあります。

ただし、フレコンスタンドは作業場所が移動する場合、必要な数だけ持ち歩く必要があるという課題があります。その場合はスタンドなしでも自立するフレコンバックを使用します。フレコンバッグの角にワイヤーが入っており、支えがなくても角が広がります。投入口が広がったままになっており、フレコンバッグの中に材料を投入しやすいことが特徴です。

参考文献
https://www.koizumiseima.co.jp/column/2012/10/blog-post_11-19/
https://www.monotaro.com/s/pages/productinfo/flexiblecontainers/
https://www.softbag.jp/info/useful/fibc-material-features.html 
https://blog.kensetsu-shizai.com/flexible-containers/18

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