シートシャッタ

シートシャッタとは

シートシャッタ

シートシャッタとは、建物の出入り口に使用されるシャッターのことです。

一般にシャッターと言えばスチール製の物が多いですが、シートシャッタはビニールやポリエルテルなどの樹脂製のシートで作られています。大半のシートシャッタは、電動式で

開閉出来るよう制御が組まれており、工場や倉庫の搬入口として幅広く使われています。

従来のスチール製のシャッターと比べて軽量で、素早く開閉が出来るので、防虫防塵や空調管理などの用途が多いです。

シートシャッタの使用用途

高度な衛生管理を必要とする食品工場や、搬入が頻繁に行われる倉庫などで使用されます。

電動式で開閉を素早く行える特徴があるため、施設内の空調の冷気や暖気を外に逃がさない、虫やほこりなどを施設内に入れにくい、などのメリットがあります。

スチール製のシャッターと比べると金属部品が少なく、錆などで汚れる心配がないため、衛生管理の面でも優れています。食品製造施設向けに、衛生管理の手法であるHACCPに対応したシートシャッタもあります。

シートシャッタの原理

シャッター上部の巻取り部内部に巻取り用のドラムとモーターがあり、操作スイッチやセンサーが発する信号により、ドラムモーターが正転、逆転することでシャッターの上げ下げが行われます。

操作スイッチやプルスイッチを使って手動でシャッターの上げ下げが出来る他、人感センサー車両センサーを使って、人や車両がシャッターの目の前に立った時に、自動で開閉させることも可能です。

カウントダウンモニターなどの付属部品を使って、シャッターが開いてから指定秒数後にシャッターが閉まるように設定時間を設け、自動で閉止することも出来ます。

シャッター横のガイド部分には光電管センサーが内蔵されており、シャッター下降時に人や荷物などの障害物があればそれを検知し、停止することで、巻き込みや挟まれ事故を防止できます。

防虫効果のあるシートを取り付けることも可能で、虫を寄せ付ける紫外線の光をカットすることもできます。

シートシャッタの種類

1. パイプ式

パイプを水平方向に複数配置した方式です。屋外に面した所で耐風性が必要なシャッタに適しています。

両サイドのレール部に高気密ガスケットを付けたり、巻取り部にエアタイトシールを付けるオプションがあり、隙間をふさいで気密性を上げ、防虫防塵効果が大きい仕様です。また防虫仕様もあり、防虫性能がさらに向上します。

2. パイプレス

屋内設置や人の出入りが多い場所に使用されます。

3. エアカーテン連動型

シートシャッタの巻取りボックスの前にエアカーテンを設置して、シートシャッタに連動してエアカーテンが作動するものです。内部からの空気の移動を最小限にします。

シートシャッタの特長

1. 高速開閉

スチール製シャッターの15倍以上、2~3m/sの速度で開閉することが可能です。通行者の待機時間を最小限にし、作業効率を高めて物流を加速させます。また、空気の流出入を大幅に抑えてエネルギー効率を高めます。

2. 耐風性

耐風性能に優れ、悪天候下でも動作が確実です。特に、パイプ式のシートシャッタは強風や気圧差が大きい開口部に適しています。シャッターの両端のレールから抜けにくい構造により、耐風性の向上を図っています。

3. 防虫効果

食品への異物混入問題の多くは虫が原因です。防虫用のシートは虫を誘引しにくいオレンジ色を使用することで、建物内部への虫の侵入を予防できます。

4. 気密性

高気密設計を備えたものは、気密ガスケットがシャッターの両側のレール部分や巻取り部の隙間を密閉し、大きな防虫防塵効果が得られます。

5. 安全性

光電管センサーにより、人体・物品への危害の防止が可能です。高精度のオプションとして、赤外線センサーもあります。

6. 長寿命・低騒音

信頼性の高い部品を使用し、多くの場合数十万回以上の開閉を想定した耐久設計基準が設けられています。シャッターとレールとの間の接触面を小さくすることで、騒音を下げ、耐久性を上げることが可能です。

参考文献
https://www.ybk.co.jp/pdf/1091-01_monban.pdf
https://www.touhou-curtain.com/maintenance/maintenance_ss_1.html

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