シーラー

シーラーとは

シーラーとは、袋や容器を密封するための装置や材料です。

食品や医薬品などの製品を鮮度を保つために密閉するために使用されます。主な種類には、熱シーラー、真空シーラー、圧着シーラーなどがあります。

熱シーラーは、加熱されたプレートや加熱した金属線を使用してパッケージの端を密封する装置です。パッケージの端を加熱してプラスチックやフィルムを溶かし、密封します。真空シーラーは、空気を除去してパッケージ内の空間を真空状態にし、その後密封します。これにより、食品や製品の鮮度を保ち、保存期間を延ばすことができます。圧着シーラーは、二つの表面を圧着して密封するための装置で、プレスやローラーなどを使用して密閉をします。

タイヤシーラント

タイヤシーラントとは

タイヤシーラントとは、タイヤに穴が開いたり、空気が漏れたりすることを防ぐための液体またはゲル状の物質です。

タイヤシーラントの主要な成分は、ゴムまたはラテックス、シーラント効果を高めるための微粒子状の材料(ゴムやプラスチック)、密封効果を強化する添加剤です。これらの成分が混合されてできる液体またはゲル状の物質が、タイヤ内に注入されます。

タイヤが損傷を受けると、シーラントは穴や亀裂に直ちに作用し、そこからの空気漏れを防ぎます。シーラントは穴の周囲の圧力とともに作用して、ゴム粒子や微粒子材料を穴に圧入し、そこからの空気漏れを封じます。これにより、タイヤの圧力を維持します。

ポリサルファイドシーラント

ポリサルファイドシーラントとは

ポリサルファイドシーラントとは、建物や構造物の接合部や隙間を埋めるために使われるシーラント材料です。

ポリサルファイドシーラントは、ポリマーと硫黄の化合物で構成されており、優れた耐久性と柔軟性を持っています。建物や構造物の接合部や隙間を埋めるために使用され、水や空気の侵入を防ぎ、気密性や防水性を高めます。耐候性にも優れており、変形や劣化に強いため、長期間の使用にも耐えることができます。さらに、耐火性にも優れており、火災の拡大を防ぎ、建物内部の安全性を確保することができます。

ポリサルファイドシーラントは液状であり、専用の注入装置を使用して適切な場所に注入されます。硬化後は弾性を保ちつつも、しっかりとした密封性を保ちます。

塗料シーラント

塗料シーラントとは

塗料シーラントとは、対象物の表面の保護と密封を目的とした材料です。

塗料シーラントは液体であり、木材、金属、コンクリート、プラスチックなどに使用することができます。保護したい対象物の表面に塗料シーラントを塗布します。塗布後に液体が固化することで、耐久性のある層を形成します。

塗料シーラントには、表面を保護し、耐久性を向上させることにより、表面の劣化や腐食を防ぐことができること、防水性や気密性があるため、建築物や製品の品質を向上させることといった利点があります。さらに、塗料シーラントは外観を改善する役割もあり、色や光沢を調整することで、美観を向上させることができます。また、表面の不均一さや傷を隠すことも可能です。

金属シーラント

金属シーラントとは

金属シーラントとは、金属部品や接合面に使用される密封材料です。

金属同士の接合箇所や金属部品と他の素材との接合箇所において、気密性や水密性、耐久性を高めるために使用されています。金属シーラントは、金属粉末やガラス、エポキシ樹脂、シリコーンなどの素材を組み合わせて作られます。これらの材料は、高温や高圧などの環境に耐えることができるといった特徴があります。また、金属表面との密着性が高く、密封性を確保するための接着力があります。金属シーラントの主な特性には、高温に耐える耐熱性、耐圧性、耐薬品性、耐摩耗性、そして長期間の安定性が挙げられます。

金属シーラントは、エンジンや排気システム、加熱装置、圧力容器などの部品や機器の製造に使われています。

マリンシーラント

マリンシーラントとは

マリンシーラントとは、水中での使用や水に接する環境での密閉や防水をするためのシーラント材料です。

マリンシーラントは、耐熱性や耐候性に優れ、柔軟性が高いといった特徴があるシリコーン、強靭さや耐摩耗性、耐薬品性などの特徴があるポリウレタンなどの素材で作られています。そのため、マリンシーラントには、水の浸透を防ぎ、密封された領域を保護する耐水性、強力な紫外線や塩分、気候の変化に対して耐性(耐候性)があります。また、変形や伸縮に対して柔軟性があるため、素材の割れや破損を防ぐことができます。

マリンシーラントは、船舶や海洋構造物、プール、水槽、水道管、浴室などで使用されています。

油圧シーラント

油圧シーラントとは

油圧シーラントとは、機械部品や装置において液体の流れを制御するための部品です。

圧力を利用して密封された部分を形成し、液体や気体の漏れを防ぐ役割を果たしています。圧力を加えることで密封性を強化し、機械の正確な動作を可能にします。油圧シーラントは、ゴム、プラスチック、金属などの素材で作られており、オーリング、プリーツシール、リップシール、およびストライプシールといった形状があります。

油圧シーラントには、液体や気体の漏れを防ぐこと、摩擦を減少させ、動作のスムーズさを保つこと、液体の流れを制御するために圧力を制御し、機械の正確に動作させることといった機能があり、工業機械、自動車、航空機、建設機械などで使われています。

ガラスシーラント

ガラスシーラントとは

ガラスシーラントとは、ガラスと他の材料との接合を強化するために使用される接着剤です。

ガラスシーラントはシリコーンやウレタンといったポリマー系の化合物で作られています。ガラスシーラントには、耐候性と耐久性があり、屋外や湿気の多い環境で使用することができます。また、耐熱性もあるため、高温の状態でもその性能を維持することができます。さらに、柔軟性もあるため、ガラスと他の材料との接合部分で生じる熱膨張や収縮に対応することができます。これにより、接合部分の割れや破損を防ぎ、長期間安定した接着を保つことができます。

ガラスシーラントは、建築や自動車産業、家具製造、電子機器の製造などで使用されています。

フォームシーラント

フォームシーラントとは

フォームシーラントとは、建築物や機械の隙間や接合部を密封し、水や空気の侵入を防ぎ、断熱や防音の効果を高めるシーリング材料です。

フォームシーラントは液体状態であり、接合部に注入されるか塗布されます。その後、空気中の水分と反応して硬化し、柔軟性を持った弾性体となります。これにより、フォームシーラントは密封され、接合部の隙間を埋め、表面との密着性を高めます。

ポリウレタン、シリコーン、アクリル、ラテックスなどの素材が使われており、ポリウレタンフォームシーラントは耐久性に優れ、屋内外のさまざまな環境で使用できます。シリコーンフォームシーラントは高い耐候性と耐熱性を持ち、湿気の多い場所や高温環境での使用に適しています。

フランジシーラント

フランジシーラントとは

フランジシーラントとは、機械部品の接合部を密封し、液体や気体の漏れを防ぐための材料です。

フランジは、2つ以上の部品を結合するための突起または溝であり、フランジシーラントはこの接合部分の隙間を埋め、密封性を確保する役割を果たします。フランジシーラントの主な目的は、液体や気体の漏れを防ぐことであり、自動車のエンジンやパイプライン、工業機械などで使用されています。

フランジシーラントには、耐熱性、耐久性、化学的安定性といった特性がある、シリコーン、ウレタン、ゴム、PTFE(テフロン)、合成ゴムなどの素材が使われています。高温環境や化学薬品に耐性が必要な場合は、特殊な耐性を持つ材料が使われることがあります。