エッジクランプ

エッジクランプとは

エッジクランプとは、爪部分で部品や部材を挟み込んで締め付ける装置です。

表面がコーティングされたものであれば、部材を傷つけずに圧着させることが可能です。また、ウェハ (半導体の基板) の表面に触れずに保持して搬送する装置もエッジクランプと呼びます。

容器からの出し入れや位置決め、移送などは人間が対応すると、破損するリスクが高いです。そのため、エッジクランプを使用することで、傷を防ぎながら効率的に作業を行えるようになります。なお、エッジクランプの中には、1台で2個の部材を同時に締め付けられるダブルエッジクランプもあります。

ドリリングルーター

ドリリングルーターとは

ドリリングルターとは、様々な材料に穴をあけられる電動工具のことです。

ルータの先端にビットの一種であるドリルをつけ、高速回転させることで、穴あきを行います。ドリルの大きさは様々で、希望の大きさの穴をあけられるようになっています。ルーター用のドリルの種類も多く、通販などでの購入も可能です。

ドリリングルーターは製品にもよりますが、木材の他、金属・非鉄金属・樹脂などにも穴をあけられます。パワーのある工具で、大がかりな作業も可能です。ルーターの中には一般家庭で用いることができるミニルーターがあり、DIYやハンドメイド製作時の穴あけで利用できます。

ドットピーンマーキングマシン

ドットピーンマーキングマシンとは

ドットピーンマーキングマシンとは、識別情報を製品に刻印するためのマシンです。

製造業者が識別とトレーサビリティのために、永続的なマーキングを刻印します。最も多く使用されるのが産業製造用途で、業界標準や法的規制では、プリントされたラベルではなく永続的なマーキングが必要とされる可能性があることから、耐久性に優れたマーキングが求められます。

鋼・プラスチック・アルミニウムなど、いろいろな硬質材料へマーキングすることができる汎用性の高さがあり、また、塗装や亜鉛メッキなど、部品が耐える必要がある過酷な条件に関係なく、刻印が製品に残るように設計されています。

養生オーブン

養生オーブンとは

養生オーブン (英:Curing Ovens) とは、樹脂接合部やプラスチックなどの硬化を促進するために、加熱を保持する装置のことです。

別名として、キュア装置や熱硬化炉が挙げられます。樹脂・プラスチックなどの加熱や硬化に特化した装置です。溶接で接続された接合部や基板を短時間で硬化させる役割があります。

装置の形状はベルトコンベア式や卓上式、メッシュベルト式などがあり、加熱するものによって装置を選ぶことが大切です。養生オーブンは均一な熱処理を行うため加熱器と循環ファンを搭載しており、品質の維持や作業工程の短縮化を実現しています。

円形コネクター

円形コネクターとは

円形コネクター (英: Circular Connectors) とは、基本構造が円筒形のコネクターです。

合わせ面が円形になっていることから名付けられました。円形コネクターは前世紀には軍需品製造業界で使われていましたが、現在では使用場所や用途が広がり、さまざまな機器やシステムの接点などで使われています。

代表的な用途は、ロボットアプリケーション、サーボモーター、エンコーダ、センサー、ポータブル チェーンなどです。円形コネクターのメリットとして、強度が強いことや高い強度対重量比を備えていること、取り付け取り外しが簡単なこと、安定性が優れていることが挙げられます。

ボイラーエコノマイザー

ボイラーエコノマイザーとは

ボイラーエコノマイザー (英:Boiler Economizers) とは、ボイラーから排出されたガスの熱を利用して、ボイラーへの給水温度を上げられる熱交換器です。

別名として、節炭器があります。ボイラーへの給水温度を上げることにより、燃料の使用量の削減が可能です。ボイラーの熱損失は、ほとんどが排出ガスによるものです。熱損失を最小限にするためにボイラーエコノマイザーで排出ガスを回収し、ボイラー効率を高めることで排出されたガスの熱を無駄なく再利用できます。

なお、エコノマイザーはボイラーへの給水温度を高めるために冷水を配管に流し、その周りに排気ガスの熱を伝える仕組みです。

単品鋳物

単品鋳物とは

単品鋳物とは、金属を特定の形状に鋳造して作られた単独の製品です。

一般的には、鉄や銅またはアルミニウムなどの金属を溶かし、型に流し込んで作られます。複雑な形状や要件を満たす製品を製造するのに便利です。したがって、自動車部品や建築材料、産業機械部品などの様々な分野で利用されています。

鋳造は削り出しや切削加工に比べて材料の無駄が少ないため、材料の節約につながります。特に、複雑な形状を持つ部品を作る際に、削り出し加工よりも材料の利用効率が高くなる点が特徴です。製品のコスト効率が向上するため、製品の競争力を高めるうえで有利です。

単品鋳物の使用用途

単品鋳物は、一般的に試作や小ロットの生産に利用されます。鋳型が残るため、その後に大量生産する場合にも有利です。以下は用途の一例です。

1. 建築産業

建築産業における単品鋳物としては、特に装飾部品などで利用されます。一例として、装飾的な門扉やゲートなどを鋳造し、建物や庭園の入り口に設置することがあります。門扉は耐久性や安全性が求められるため、鋳物によってそれらを担保することが可能です。

また、バルコニーや階段、テラスなどの手すりを鋳造することがあります。街灯や庭園の照明用に、装飾的なランプポストも製造することが可能です。風雨や外部環境に耐える必要がある場合でも、耐久性・耐食性に優れた製品を鋳造可能です。

2. 産業機械

産業機械としてはポンプやブロワなどに単品鋳物が利用されます。特に大型の製品においては小ロットで生産するため、単品鋳物が有利です。耐摩耗性やシール性も重要となるため、材質を選定することでこれらを担保することが可能です。

3. 航空宇宙産業

航空宇宙産業においては小ロットでの製作あるいは試作が主流となるため、単品鋳物によって部品を製造することもあります。 航空機や宇宙船のタービンブレードやタービンハウジング、タービンディスクなどが鋳造されます。また、フレームや構造部品も軽量かつ強固であることが重要なため、単品鋳物で製造されることが多いです。

4. 日用消費財

日用消費財についても、オーダーメイドの製品などは単品鋳物で製造される場合があります。一例として、家具の足や装飾的な金具などは、鋳造された金属で作られることがあります。家具のデザインにアクセントを加えるだけでなく、機能性も持たせることができます。

単品鋳物の原理

単品鋳物の原理は金属を溶かして型に流し込み、冷却して固めることで製品を作るという基本的なプロセスに基づいています。

まず、鋳造で使用する金属を高温の溶解炉によって溶かします。金属が液体になることで、形状を変更することが可能です。その後、溶解した金属を、正確に流れ込むように注意しながら特定形状の型に充填します。

充填が完了すると、金属を型内で冷却します。この過程で金属が固体化し、型の形状に従って凝固します。冷却速度や金属の特性によって冷却時間が異なりますが、一般的には時間をかけてゆっくりと冷やすことで、製品の強度や品質が向上させることが可能です。

金属が完全に冷却されたら、型から取り出します。型から取り出す際には、製品が損傷することなく正確に取り外されるように注意することが必要です。取り出された鋳造物は、必要に応じて不要な部分の削り取りや研磨、表面処理、塗装などの仕上げ処理を実施します。

単品鋳物の選び方

単品鋳物を選ぶ際は、以下の要素を考慮することが重要です。

1. 材質

適切な材質を選択することは、製品の性能や耐久性に直接影響します。例えば、耐熱性や耐摩耗性が必要な場合には鉄やステンレス鋼、耐熱合金などの材料が有利です。また、軽量性や耐食性が求められる場合には、アルミニウムやチタンなどの材料が適しています。

2. 形状

製品の形状は使用用途や機能性に密接に関連しています。複雑な内部構造や細かいディテールを持つ部品を製造する場合には、高度な鋳造技術を有するメーカーを選定することが重要です。大型の部品や寸法精度が重要な部品を製造する場合にも、鋳造の制約などを考慮する必要があります。

3. 納期・コスト

納期やコストは製品の開発や製造プロセスにおいて重要な要素です。納期が短い場合には迅速に製品を供給できる鋳造業者を選択する必要があります。また、コストも重要な要素であり、製品の材料や加工方法、生産量などによって異なります。

点検ロボット

点検ロボットとは

点検ロボットとは、対象物を点検するために設計されたロボットです。点検ロボットは、カメラやセンサーなどを搭載し自律走行します。

近年、様々な現場で人手不足が深刻化しており、インフラの維持や設備管理に欠かせない点検作業の現場でも同様の問題を抱えています。そこで、従来人が行っていた点検作業を点検ロボットで行うことで、作業の効率化が図れると同時に人手不足の解消に繋がります。

また、適応した点検ロボットを使用することにより、危険を伴う現場で安全面を確保することや、従来人が入り込めなかった場所での点検を可能にします。

点検ロボットの使用用途

点検ロボットは様々な場面で使用されています。以下はその使用用途の一例です。

1. インフラの点検

生活インフラの一つである下水管、排水管において、点検ロボットを使用することにより内部の腐食や破損、ひび割れ等の点検を行うことができます。

また、データセンターにおいて点検ロボットを導入する動きが増えています。データセンターでは、電気を多量に使う為日々の設備点検が欠かせませんが、点検ロボットを自動巡回させることにより作業軽減に繋がります。

2. 災害現場

豪雨災害の現場では、建物の床下の状態や基礎や柱の点検などに点検ロボットが使用されています。

また、大地震などの災害現場でもロボットを活用する動きがあります。大地震などの災害が起きると、建物が倒壊し瓦礫の中で救助活動をしなければなりません。災害現場でロボットを遠隔操作することにより、人が入れない場所の被害状況の確認及びロボットアーム等を使用した救助活動を行うことができ、二次災害を防ぐことも可能になります。

3. 農業

農場では、土壌の状態や作物の成長状態を定点観測するにあたり点検ロボットの使用が可能です。農場は土地が広大で定期的に観測するのには多大な労力が必要ですが、ロボットを遠隔操作することで労力を低減できます。

また、農業用の水路トンネルの点検用途にも、点検ロボットが開発されています。農業用の水路トンネルは総延長2,000 km以上ありますが、上水、工業用水等と兼用になっているトンネルなどでは断水することが難しく、今まで人による点検が十分に出来ませんでした。高感度カメラを搭載し、通水中でもカメラが回転しない様自動制御される点検ロボットが開発され、水路トンネル内部のひび割れや漏水などを点検することが可能となっています。

4. 警備

近年は、大型ショッピングモールや複合施設、病院、工場などで、パトロールを行うロボットの導入が増えています。このロボットは警備ロボットとも呼ばれ、警備・見回りすると同時に、通路や手すりの消毒を行うなどニーズに合わせてカスタマイズすることも可能になっています。

点検ロボットの原理

点検ロボットは使用用途に応じ様々な機能を搭載します。以下に代表的な機能と原理を記載します。

1.自律走行

周囲の環境を認識するための3Dレーザーセンサーなどの情報からマップを作成し、自己位置と環境位置を把握し走行ルートを決め、ルート上の人や障害物を自動で回避しながら自律走行します。
また、ユーザーインタフェースや制御装置を介して操作することが可能です。

使用用途に合わせ、凹凸のある路面に対応させたり防水仕様にしたロボットもあります。

2. カメラ

CMOSカメラやCCDカメラ、使用場面に応じ赤外線カメラなどを搭載し撮影します。

3. センサー

自律走行に必要なマッピングのための3Dレーザーセンサーを備え、使用用途に応じ赤外線センサー、ガスセンサー、においセンサー、超音波センサー等を搭載します。

ユーザーは、これらのカメラやセンサーにより得られた情報を遠隔地で確認することができ、異常検知や、AIを用いての定量的な分析や記録・レポート作成を容易に出来る様になります。

点検ロボットのその他の情報

今後、更なる導入が進むことが期待される点検ロボットの一例を記載します。

インフラの中でも、特に維持・管理が難しいとされ老朽化が進む橋梁・トンネルにおいて、点検ロボットの導入が広がることが期待されます。人手不足の解消や、適切に点検・予防保全を進めることでSDGsに繋がります。

他にも、鉄道の架線整備やビルのメンテナンス等の高所作業への点検ロボットの導入が、安全面からも期待されています。

バーコードソフトウェア

バーコードソフトウェアとは

バーコードソフトウェアとは、バーコードを簡単に作成・印刷できるように設計されたソフトウェアです。

バーコードソフトウェアを使用することで、データを表すさまざまな太さのバーとスペースで構成される機械可読記号であるバーコードの画像・ラベル・タグなど、さまざまな形式で簡単に作成することができます。

単体で使用するアプリケーションだけでなく、コマンドラインとして提供されるユーティリティタイプや、既存のアプリケーションに組み込んで使用することのできるライブラリタイプなどがあり、それぞれの環境にあったタイプを選択することができます。

アラームサイレン

アラームサイレンとは

アラームサイレンとは、大きな音でまわりの人々に警告を促すモーター警報器です。

サイレンの音が非常に大きく連続性があり、音波を効果的に広げてくれるので、まわりの人々は警報の音をタイムリーに聞くことができます。サイレンを鳴らすことは、人々に問題を認識させ、直ちに助けが必要であることを知らせるのにベストな方法です。

高品質の素材で作られており、防水性・防塵性に優れ耐久性が高いことから、船舶・クレーン・フォークリフト・トンネル建設・建設現場など、様々な屋外環境で広く使用されています。さらに、あらゆる天候に適しているので、雨天を心配する必要がありません。