キャプティブスクリューとは、ネジが取り外されても部品から外れないようになっているネジです。
ネジを取り外してしまうことによる部品の紛失や混乱を防ぐために設計されており、電子機器のケースやパネル、航空機の内装パネル、工業用機械のカバーなどで使われています。
通常のネジと同様に、部品を固定するために使用されますが、取り外す際には完全に取り外されないようになっています。ばねが圧縮されたり伸びたりする力が作用することで機械装置や機構が動作するスプリングロードされたボール又はコマがネジの頭部に取り付けられています。これにより、ネジが緩んでも部品から完全に離れず、外れたときにもネジが部品から離れないようになっています。
キャッププラグとは、機械や装置の部品や接続部を保護するために使用される部品です。
一般的な用途として、キャッププラグは接続部や穴を保護するために使用されます。これにより、機械の未使用のポートや穴を覆い、塵や水、その他の外部要因から保護されます。また、配管システムやホースの終端部を保護するためにも使用され、配管内部の清潔な状態を保ち、外部からの影響を最小限に抑えます。キャッププラグは部品や接続部を保護し、機械や装置の寿命を延ばし、安全性を確保するために使われています。
キャッププラグには、プラスチック、ゴム、金属などの材質があり、さまざまな形状やサイズが製造されています。取り付け方法も、ネジやプッシュフィットなどがあります。
ケーブルタイガンとは、電線やケーブルをまとめたり、固定したりするための工具です。
一般的には、プラスチックや金属製のストラップを使って、電線やケーブルを束ねたり、固定したりします。ケーブルタイガンは、手動で操作するタイプと電動のものの両方があります。手動のケーブルタイガンは、ハンドルを引っ張ってストラップを締めることで使用します。一方、電動のケーブルタイガンは、電動モーターを搭載しており、ボタンを押すだけで自動的にストラップを締めることができます。
一般的なタイプのケーブルタイガンは、プラスチック製の本体にストラップを装填して使用します。ストラップは、本体に通され、取り付けられたギアを回すことで締め付けられます。
ベベリングマシンとは、金属や木材などの平面や曲面に斜めにカットを入れるための工作機械です。
工業製品や建築資材の製造工程で使用されており、材料の端を斜めに切断することで、角を取り除くことが主な目的です。ベベリングマシンは、斜めに削られたエッジを持つベベリング刃と呼ばれる刃を使用して、材料の端を斜めに切断することで、角を取り除きます。これにより、材料の接合面を準備し、後工程の溶接や接着などを容易にすることができます。
材料の端を斜めに切断することで、均一な接合面を作り出し、溶接や接着による接合の品質が向上すること、斜めのエッジにより表面の凹凸を減少させ、装飾的な仕上がりを実現できることなどの利点があります。
アンカーシャックルとは、ワイヤーやロープなどの先端に取り付ける金具です。
一般的に、アンカーシャックルはU字型の金属本体と、その本体に取り付けられたボルトピンで構成されています。U字型の本体は、強固な金属で作られており、重い荷物や力を支える役割を果たします。ボルトピンは、U字型本体の開口部を閉じるための部品であり、荷物をしっかりと保持する役割を担います。ボルトピンは、通常、ナットやワッシャーを使って本体に取り付けられます。これにより、荷物が移動する際にシャックルが外れるのを防ぎます。
船舶の錨を取り付けるだけでなく、各種の荷役作業や重量物の吊り上げ、固定などにも使われています。
振動台とは、物体や構造物の振動特性を評価し、その振動応答を調査するための装置です。
振動台は、通常、電気モーターや油圧シリンダーなどの動力装置を備えた台座と、その上に設置された振動生成装置から構成されています。振動生成装置は、事前に設定された周波数や振幅で物体に振動を加えることができます。このことにより、物体が地震や風などの外力にさらされた場合の応答を模倣するため、物体の振動特性や耐震性能を評価することができます。
振動台の利点は、実際の環境での振動試験をシミュレートできることです。地震などの自然災害が構造物に与える影響の研究、車両や機械部品の振動特性の評価などに使われています。
トルクチューブとは、機械工学や自動車工学などの分野で使用される、トルク（回転力）を伝達するための機器です。
一般的に円筒形の管状の構造物であり、一端または両端が固定されています。その一方の端にトルクが加えられると、チューブ全体がねじれます。このねじれが、チューブ内の材料に発生する応力となり、その結果、トルクが伝達されます。トルクが伝達される際に、チューブのねじれを最小限に抑えるため、重量を軽減しつつ、剛性を高めることができる中空構造となっています。
自動車のサスペンションシステムや航空機の制御システムなど、回転力を伝える必要があり、かつ軸方向の変位を許容できない場合に使用されています。
スレッドマシンとは、綿やポリエステルなどの繊維を紡ぎ、糸や糸状の素材を作る機械です。
繊維がスレッドマシンに供給されると、カード機やブレンド機などのプロセスを通じて繊維が解かれ、整列され、混合されることにより、均一な繊維束が形成されます。繊維束はスレッドマシン内のスピンドルに送られ、スピンドルが高速で回転し、繊維束を引き出してストランド（束）を形成します。ローターなどの部品によって引き出され、糸に紡がれます。このプロセスで、繊維が引き延ばされ、相互に絡み合って糸が形成されます。
綿や羊毛などの繊維を束にし、それを紡ぎ、紡績ボビンに巻き取ることで糸を作る紡績機、より強く、より丈夫な糸を作るため紡績された糸を撚る撚り機などといった種類があります。
サージアレスターとは、電力系統や電気設備を雷や過電圧から保護するための装置です。
サージアレスターは、過電圧が電気設備に到達した際にそのエネルギーを吸収し、設備への損傷を最小限に抑える役割を果たします。一般的には、雷による過電圧や電力系統のスイッチング時に生じる過電圧を吸収します。これにより、電力系統や接続された機器を過電圧から守り、適切な電気供給を確保します。
モバイル電話基地局では、通信設備を過電圧から保護するために使用され、送配電系統では、電力の供給を安定化し、電力を消費者に安全かつ安定して提供するために使用されています。そのほかにも、電力変換設備や産業用電気設備などでも使用されています。
スリューイングリングとは、大きな径の軸や高い荷重を支えるために設計された回転軸受です。
クレーンや建設機械などの建設機械での回転構造の支持、風力発電タービンや太陽光発電装置などの再生可能エネルギー発電設備でのブレードや太陽パネルの回転機構の支持、ロボットアームや産業用マシンリーなどの産業用ロボットや機械での回転構造の支持などに活用されています。
スリューイングリングは、大きな径を持つ円形の軸受であり、内輪と外輪の間に回転可能な構造を持っているといった特徴があります。このことにより、外輪が内輪の周囲を回転できます。この回転に対して軸受として機能することで、安定性が高まり、摩耗が軽減できます。