リリーフ弁

リリーフ弁とは

リリーフ弁

リリーフ弁は配管やタンク内部の圧力が異常に高まった際に、自動で開いて圧力を放出する弁となります。

ボイラーや圧縮機などは気体を圧縮するなどで高圧の気体を生成するなどしますが、これらは非常に大きな危険を伴います。

もし、タンクの設計圧力以上の圧力が発生してタンクが破裂すると大きな事故につながります。このようなところにリリーフ弁は使用され、大きな事故が発生する前に圧力を放出します。

その他にも、容積式ポンプの出口などにも取り付けられます。

リリーフ弁の使用用途

リリーフ弁は大きな圧力を保持するタンクに備え付けられます。特に第一種圧力容器や第二種圧力容器と呼ばれる圧力容器には、法律で必ず設置するように決められています。

このような圧力容器では万が一設計圧力以上に加圧されてタンクが破裂すると大きな事故につながります。

また、それ以外でも容積式ポンプの出口にも使用されます。

容積式ポンプではその構造上出口側が閉塞していると圧力が上昇します。そのような場合ポンプの故障を避けるためにもリリーフ弁が取り付けられます。

リリーフ弁の原理

リリーフ弁自体の構造は非常に単純でバルブの開閉をスプリングで制御しているだけとなります。そのスプリングの強さで圧力を決定することができます。

しかし、大体のリリーフ弁では減圧弁のようにセットハンドルを回転させることで、リリーフ弁が開くときの圧力を調整することが可能です。

しかし、注意点としてはリリーフ弁はほとんどあくことがありません。ですが万が一の時に明かないと危険な状態になるので毎年既定の圧力で開するかをチェックする必要があります。また、一度開いたリリーフ弁も正常に閉まらなかったり、開する圧力が若干低くなったりする可能性があるので、一度作動したリリーフ弁は同様に検査する必要があります。

そのため、リリーフ弁を検査時には当該設備が使えなくなりますが、それが嫌だからと言ってリリーフ弁1次側に手動弁などを入れるのは絶対にやめましょう。開けるのを忘れてリリーフ弁を取り付けると、リリーフ弁の意味がなくなり大きな事故につながります。

実際に過去、手動弁を閉めていたことが原因で大きな事故が発生しています。

参考文献
https://www.tacmina.co.jp/library/glossary/relief_valve/
https://www.sankyo-s-s.co.jp/technology/006.html

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