絶縁監視装置

絶縁監視装置とは

絶縁監視装置とは、電力系統の絶縁状態を監視し、早期に絶縁劣化を検知する装置です。

絶縁の劣化は地絡故障や漏電事故の原因となり、これらの事故が発生すると停電や火災などの深刻な被害が起こります。絶縁監視装置は、こうした事故を未然に防ぐ役割を果たしています。

動作原理は主に零相電流監視と零相電圧監視の2つで構成されています。零相電流を監視して微小な漏電を検知し、零相電圧を監視して地絡故障による電圧降下を検知します。絶縁監視装置は変電設備、工場、ビル、医療機関などで広く利用され、電流センサー、電圧センサー、信号処理部、表示部、警報部などの主要部品から構成されています。特徴としては安全性、信頼性、効率性、経済性、多様性が挙げられます。