臨界点乾燥器

臨界点乾燥器とは

臨界点乾燥器とは、蒸気やガスを臨界点まで加熱し、物質の表面張力をゼロにすることで水分を除去する装置です。

その動作原理は、臨界点で物質の圧力と温度が両方臨界点値になり、表面張力がゼロになる状態で水分を除去する仕組みです。

臨界点乾燥器は生物学、化学、工業などで広く活用されており、微生物や生体組織、医薬品、食品、工業製品などの乾燥に貢献しています。構成要素は加熱器、試料チャンバー、排気装置で構成され、加熱器は通常蒸気ボイラーやガスバーナーで、試料チャンバーは金属製で試料を保持し、排気装置はフィルターや乾燥機で構成されています。特徴的な点は、試料の形状や大きさに影響されにくく、品質を損なわず短時間で乾燥できることです。