エアロゲル

エアロゲルとは

エアロゲルとは、ゲルを乾燥させて溶媒を取り除くことで生成される多孔質の物体のことです。

低密度で熱伝導率が低いという特徴があり、固体としては最も軽くて断熱性が高い物体といわれています。エアロゲルの乾燥は、多くの場合超臨界流体と呼ばれる方法で行われます。超臨界乾燥とは、物体に含まれる溶媒を臨界点を超えるような極めて高温・高圧の状態にすることで液相から気相に状態変化する途中に超臨界状態にする特殊な乾燥方法です。こうすることにより、ゲルの収縮を抑え毛管力を持ったまま乾燥することができます。

エアロゲルの利点に、透明度が高いという点もあげられます。断熱性を持ち透明度の高い物質は珍しく、今後車や家屋の窓ガラスなどへの応用が期待されています。