アクセントウォール

アクセントウォールとは

アクセントウォール

アクセントウォールとは、部屋の中で一部の壁だけを異なる素材や色にすることにより、アクセントを与える空間デザインのことです。

アクセントウォールには、一部の壁に他の壁とは異なるクロスを張るアクセントクロスや、或いは壁に用いる素材自体を変える(木材・ガラス・石材・漆喰など)ものがあります。壁のその模様や色を変えてみるだけでも、室内の空間の印象や雰囲気に大きなインパクトを与えることができます。室内の空間デザインに、手軽に居住者の個性を取り入れることが可能です。

また、アクセントウォールの工事自体は、壁の塗り替えや壁紙の張替えといった、比較的安価で済みなおかつ簡単な工事が多いため、手軽に挑戦できることも大きな魅力の一つです。

アクセントウォールの使用用途

1. 概要

一般的に多くの部屋の壁の色は、ベージュや白といったベーシックなカラーでまとめられることが多いです。このような場合、落ち着いた空間演出が可能である一方、個性を出すことは難しくなります。

アクセントウォールは、このような落ち着いた空間をベースとしつつもアクセント的に個性を演出したい場合に使用されます。また、通常、アクセントウォールは部屋の4面の壁面のうち、1面もしくは2面のみに用いられることが多いため、自然と視線が集まる「フォーカスポイント」を演出することとなります。フォーカルポイントとなるアクセントウォールを中心に、照明や家具や小物などを配置することで魅力的なインテリアデザインを行うことが可能です。

2. 具体例

アクセントウォールは、リビング、居室、玄関など、どんな部屋でも取り入れることが可能です。例えば、テレビの後ろの壁や玄関ホールなどは元々視線が集まりやすいため効果的にアクセントウォールを配することができます。

また、トイレは一般的に狭い空間ですが、壁面が大きく密になっているため、空間演出における壁面デザインの効果が大きいです。アクセントウォールを用いることで、個性を演出したり、お洒落な空間を演出することができます。

アクセントウォールの原理

1. 概要

アクセントウォールを配することにより、空間にアクセントを与えるとともに壁の存在感が増します。部屋の空間に緊張感やメリハリを演出することが可能です。

また、部屋の中に入ってきた人の視線を集める「フォーカスポイント」としての効果もあります。壁の周辺の家具や小物などのアイテムが際立つため、アクセントウォールを中心として、視野的に立体的な効果を得ることが可能です。

2. 色彩

アクセントウォールを選択する上では色彩バランスが最も重要です。決定に際しては、アクセントウォールだけでなく、家具・インテリアも含めてトータルコーディネートを行うことが必要です。また、大きく使う色は3色以下に抑えることが定石です。

まず、アクセントウォールの前に、部屋の壁、天井などの大部分を占める、ベージュや白などのベースカラーを決めます。次にアクセントウォールの色に大きく用いるサブカラーを決め、最後に必要があればワンポイントに使うアクセントカラーを更に選びます。そのうえで、照明や家具、小物などとの相性も検討する必要があります。サブカラー以下の選び方は、主に

  • 色相環上で、メインカラーの近くにある色を選ぶ
  • 色相環上で、メインカラーと向かい合った色 (補色) を選ぶ

の2通りです。メインカラーとサブカラーを同系色にすると、調和のとれた穏やかなコーディネートになり、向かい合う補色にすると、メリハリのあるコーディネートになります。

3. 面積効果

色の選択の上で重要なのが面積効果です。すなわち、

  • 明るい色は、面積が大きいほど一層明るく (色が薄く) 見える
  • 暗い色は、面積が大きくなるにつれて一層暗く (色が濃く) 見える

ということです。また、サンプル確認の際も、面積効果を念頭に置いたうえでなるべく大きいサンプルを利用することが必要と言えます。

アクセントウォールの種類

アクセントウォールには様々な種類があります。石、タイル、レンガや木材などを用いたものの他、単純にクロス(壁紙)を他の壁面とは異なるものにする「アクセントクロス」もアクセントウォールの1種です。

石やタイル、そしてレンガは、空間をヨーロッパ風にアレンジする上で特に効果的です。モダンな照明や家具、小物とも非常に相性が良く、開放的な雰囲気を維持しながら、空間にアクセントを加えることができます。

木材を用いたアクセントウォールは、穏やかで温かみのある空間を部屋の中に演出します。リラックスした雰囲気を演出したい空間で特に効果的です。素材の中には吸湿性や吸音性などの機能性を併せ持つものもあります。

参考文献
https://www.lixil.co.jp/square/articles/030/
https://www.wave-inc.co.jp/weblog/?p=17996

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