ドリルビット

ドリルビットとは

ドリルビット

画像出典元: Amazon

ドリルビットとは、ドリルドライバーの先端に装着する工具のことです。

ドリルドライバーは、電動ドリルの機能や電動ドライバーの機能などを備えた工具であるため、その先端であるビットにもさまざまな種類があります。また、ビットによって加工対象とする材料は異なり、「木材用」「金属用」「コンクリート用」「石材用」「プラスチック用」のものなどが存在します。

ビットの種類は豊富であるため、汎用性の高いものをセットで購入し、必要に応じて買い足すことが一般的です。ネジを締めたり緩める際に、片手でも作業がしやすいように、磁石化されているビットもあります。

ドリルビットの使用用途

ドリルビットの使用用途は広く、主な使い方としてドリルで材料に穴をあけたり、穴の拡張、ドライバーでネジ等を締めたり緩めたりすることが挙げられます。ドリル用途で対象とする材料も幅広く、金属やコンクリートなどの固い素材にも穴をあけられます。

ドライバー用途においても、ネジ用やナット用のものがあり、用途に応じて選択することができます。さらに、砥石や工業用ダイヤモンドを素材とすることで材料の研磨を行ったり、金属の切削や面取りを行ったりすることも可能です。

ドリルビットの原理

ドリルビットとは、ドリルに使用される錐のことです。回転ドリルなど電動工具に取り付け、上から力を加えつつ回転させることにより、切削をしながら穴を開けます。

先端の尖った金属の棒に、らせん状に溝が掘られており、削り屑を後方へ排出しつつ、穴を開ける際の摩擦抵抗を減らす役割もしています。先端が丸まってくると切削能力が減り、ドリルビットとしての働きが悪くなるので、交換時期の見極めも重要です。

ドリルビットの種類

1. プラス・マイナス

最も一般的でよく使われるビットです。先端が+ (プラス) と - (マイナス) になっており、ネジを締めたり緩めるのに使用します。サイズが1、2、3とあるので、ネジのサイズに合ったものを選ぶことが大切です。

2. 四角ビット

ビットを上から見ると四角になっているタイプです。スクエアビットとも呼ばれており、ネジ穴を潰しにくく、木造住宅などで使用されています。

3. 六角ビット

先端が正六角形になっています。プラスや四角状よりも力が加えやすく、狭い場所での使用に向いています。そのため、六角ネジは家具や家電、金属加工品などで使われる場合が多いです。

4. トルクス

星型のような形をしており、一般的にはあまり使用する場面はありません。簡単に分解されたくない精密機器の組み立てや修理の際に使用されます。

5. 穴あけ用ドリルビット

下穴を開ける際に使用するドリル状のビットです。コンクリート用やタイル用、アルミやステンレス、鉄などの金属用、木工用など多岐にわたって種類が用意されています。

6. ステップビット

円錐型をしており、穴の拡張やバリ取り、面取りなどによく使われます。あまり聞かないパーツですが、建設現場や金属加工の際によく使用されます。

7. 研磨用

先端が球状の砥石製のものやブラシ状、フェルト製のものもあります。これらは、金属の錆を落としたり、塗装を剝がしたり、艶出しのために用いられます。

ドリルビットの選び方

ドリルビットを選ぶ際に気を付けることは、以下の通りです

1. 使用用途

ドリルビットの使用用途が広いため、目的に合ったビットを用いることが必要です。ドリルの用途とドライバーの用途を区別することは当然ですが、異なる材料用のビットの使用は推奨されません。

例えば、金属加工用ビットを用いて木材に穴をあけることは可能ですが、木材用ビットでは耐久性などの面で適しません。ビットの耐久性や仕上がりの綺麗さなどを考えると、用途に合ったビットを使用することが大切です。

2. サイズ

ビットの長さおよび太さによって、開けられる穴の形状や締められるネジは大きく変わります。例えば、開ける穴に対してビットの径が大きすぎると、目的の大きさのネジやナットがはまらず、使い物にならなくなってしまいます。

3. 差込口の形状

先端の形状だけではなく、機械本体への差込口 (シャット) の形状もさまざまです。ストレートシャットや六角軸、テーパーシャットなどがあります。

気を付けなくてはいけないのが、棒状のストレートシャットのビットの場合、六角軸の電動インパクトでははまらないことです。ドリルチャックと呼ばれるパーツを使用する必要があります。

4. 素材

ビットそのものの素材にも、一般的なハイス鋼以外にさまざまな種類があります。例えば、ビット寿命を長くすることを目的として窒化チタンや窒化クロムなどをコーティングしたもの、硬度を高め加工の精密性を上げることを目的としたニッケル混合焼結素材などが挙げられます。

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