温度制御バルブ

温度制御バルブとは

温度制御バルブとは、温度の異なる2つの物質の量を調整し温度を一定に保つしくみを持つ弁です。

温度調整弁 (略して温調弁) とも呼ばれ、電動式や空気圧式などのほか、動力を使用しない自動式のものもあります。いずれの場合にも、何らかの方法で温度の変化を感知し、流れ込む物質の量を制御することで温度を一定に保ちます。

2種類の物質のうち片方の量を調整することで温度を保つ二方弁型と、両方からの物質の比を調整し一定量を流す三方弁型があります。船舶エンジンや空調コンデンサの冷却水を最適かつ効率的に運用できる温度に維持し、異常な摩耗や潤滑油の劣化を防ぐためによく用いられています。

固定振れ止め

固定振れ止めとは

固定振れ止めとは、振動によるズレや逃げを防止する加工機械部材です。

特にJIS規格では、普通旋盤のベッドに固定的に取り付けるものを指します。業界では「ブリョ」とも呼ばれます。

加工作業において、高精度作業をしたい場合や負荷の高い作業を行う場合には、仕上がりを滑らかにし部材への負荷を抑えるために固定する必要があります。

ベッドに固定する固定振れ止めは精度と負荷軽減に効果が高い反面、完全に固定して使用するため、長い範囲を加工する場合には使用できません。往復台に取り付ける移動振れ止めは固定振れ止めほどの精度・負荷軽減は見込めないものの、外径加工など長さのある加工に用いられます。

ソーラーシミュレータ

ソーラーシミュレータとは

ソーラーシミュレータとは、太陽光に近いスペクトル分布を持つ光を人工的に作り出す疑似太陽光発光装置です。

太陽光は、可視光線、赤外線、紫外線などのさまざまな波長の光の集まりですが、ソーラーシミュレータは、これらの波長をバランスよく再現することで、太陽光に近い光を作り出します。

主に以下の用途に用いられています。

  • 太陽電池の性能評価
  • 人工衛星や宇宙機の試験
  • 光触媒や光合成などの研究
  • 化粧品や塗料などの退色試験

ソーラーシミュレータは、太陽光の性質を研究・評価する上で欠かせない装置です。今後も、太陽光発電や人工光合成などの技術開発に伴い、ソーラーシミュレータの需要はますます高まっていくと考えられます。

リボンミキサー

リボンミキサーとは

リボンミキサーとは、粉体や粒状の原料を混合するために用いられる機械です。

断面がU字形または円筒形の容器内に、リボン状の羽根が回転する構造になっています。

内側に向いて回転する内羽根と、外側に向いて回転する外羽根によって、原料に対流を起こすことで混合します。内羽根と外羽根が交互に回転することで、原料は左右に繰り返し動かされ、上下にも撹拌されます。これにより、原料の粒子同士が衝突や剪断を繰り返し、均一に混合されます。

幅広い用途で利用されており、主なものは以下のとおりです。

  • 菓子やパン、粉末調味料などの混合
  • 塗料や接着剤、薬品などの混合
  • セメントや肥料などの撹拌、混合

リボンミキサーは、粉体や粒状の原料を混合する際に、最も一般的に用いられる機械です。

RFパワーメータ

RFパワーメータとは

RFパワーメータとは、高周波 (RF) 信号の電力を測定する計測器です。

RF信号は、一般的な電圧や電流計では測定が難しいため、直に電力を測定する必要があります。

測定方式には、主に以下の2種類があります。

  • 熱電変換方式:電流を熱に変換し、熱を電圧に変換して測定する方式です。
  • ダイオード検波方式:ダイオードを用いてRF信号を直流に変換し、直流の電圧や電流を測定する方式です。

測定できる電力や周波数の範囲は、製品によって異なります。

RFパワーメータは、高周波信号の電力を正確に測定するために重要な計測器です。通信機器や電子機器の開発・製造、測定・評価など、さまざまな分野で用いられており、用途に合わせて適切な測定方式や測定範囲を持つ製品を選択する必要があります。

ウェザーステーション

ウェザーステーションとは

ウェザーステーションとは、気温、湿度、風速、風向、雨量、気圧などの気象データを測定・記録するための装置のことです。

家庭や農業、漁業、建築などの分野で幅広く利用されています。

装置の基本的な構成は、気象センサーと表示器の2つです。
気象センサーは、気温センサー、湿度センサー、風速センサー、風向センサー、雨量センサーなどの種類があります。これらのセンサーが測定したデータは、表示器に表示されます。

ウェザーステーションの代表的な機能としては、以下のものがあります。

  • データの保存と履歴表示
  • グラフ表示
  • アラーム機能
  • インターネット接続によるデータの共有

ウェザーステーションは、気象に関する知識や理解を深めるのに役立つだけでなく、趣味や生活の楽しみを広げるのに役立ちます。

プラスチックエアダクト

プラスチックエアダクトとは

プラスチックエアダクトとは、空気やガスの流れを送るための管状の構造物です。

主に住宅やビルの空調設備、木工機械や研磨機などの集塵設備、鉱山やトンネル内の送・排気設備などに使用されます。

プラスチックエアダクトの主なメリットは、以下のとおりです。

  • 軽量で取り扱いが容易
  • 耐久性が高く、腐食しにくい

また、断熱や防音効果のある素材を使用することで、空調効率や騒音対策にも役立ちます。

形状は、円形、角形、楕円形などがあり、素材は、ポリプロピレン (PP) 、ポリエチレン (PE) 、ポリ塩化ビニル (PVC) などがあります。

施工は、継手やジョイントなどの接続部品を用いて、必要な長さや形状に調整します。空気やガスの流れを効率よく送るために欠かせない設備です。

光学レベル

光学レベルとは

光学レベルとは、光学原理を用いて水平や垂直を測定する機器です。

主に、建築・土木分野で水平出しや高低差の測定などに用いられます。

光学レベルの種類は、大きく分けて、以下の2つに分けられます。

  • 手動レベル:手動で装置の位置を調整して水平または垂直を測定するレベルです。
  • オートレベル:装置の位置を自動的に調整して水平または垂直を測定するレベルです。

オートレベルは水準器の位置を自動的に調整するため、手動レベルに比べて操作が簡単で、高精度な測定が可能です。

光学レベルの主な用途は以下のとおりです。

  • 建築物の基礎や壁、床などの水平出し
  • 道路や橋などの高低差の測定
  • 工事現場での安全確認
  • 測量

オイル圧力調整器

オイル圧力調整装置とは

オイル圧力調整装置とは、油圧ポンプから吐出されるオイルの圧力を適正な値に調整する装置です。

油圧機器において、オイルの圧力は機器の正常な動作に大きな影響を及ぼします。

オイル圧力調整装置には、さまざまな種類がありますが、主に以下のものが挙げられます。

  • リリーフ弁:圧力が一定値を超えると、オイルを逃がすことで圧力を調整する弁です。
  • 減圧弁:圧力を一定値以下に調整する弁です。
  • 比例弁:外部からの信号に応じて圧力を調整する弁です。

オイル圧力調整装置は、さまざまな油圧機器に使用されています。例えば、建設機械、自動車、農業機械、工作機械などにおいて使用されています。

耐油ホース

耐油ホースとは

耐油ホースとは、オイルやガソリンなどの油性の液体を送油するために用いられるホースのことです。

通常のホースは、油性の液体に含まれる溶剤や酸素によって劣化しやすく、破損や腐食の原因になります。耐油ホースは、内側に耐油性の高いゴムや樹脂を、外側に耐熱性の高い素材を用いることで、耐久性を高めています。耐油ホースの主な用途は、自動車や建設機械などの燃料供給、工場やプラントにおける油圧システム、化学工場における流体輸送などです。

ホース選定のポイントは以下のとおりです。

  • 油の種類によって耐油性が異なります。使用する油の種類を確認する
  • 使用条件によって耐久性が異なります。使用温度や圧力などの使用条件を確認する

適切な選定により、安全かつ効率的に送油することができます。