V溝ベアリングとは、スライド扉や搬送用ローラーなどの外輪回転で使用されています。
ワイヤや電線などの走行方向を変更したり、スライド扉などの摺動部の摩擦や摩耗を低減する役割をV溝ベアリングは持ちます。同様な機能を持たせる方法として、ベアリング外輪にV溝プーリを取り付ける方法もありますが、コンパクトな設計ができません。
一方、V溝ベアリングはベアリングの外輪に直接加工しているためコンパクトな設計が可能となります。寸法・材質については多くの種類があるため、相手側の材質やコストなどを見極めて選定する必要があります。
サーモカップルプローブとは、温度測定用のセンサとして医療、工業などの多くの場面で用いられます。
温度測定の原理としては、熱電対のゼーベック効果が該当します。ゼーベック効果とは、異種金属をループ回路状に接続し、各接続部で温度差を与えると電位差が発生。電位差は金属種類と温度差により決定するため、温度測定したい場所にプローブを設置すると、発生した電位差より測定対象温度が算出される仕組みとなっています。
サーモカップルプローブを使用する際は、定められた熱電対の規格により、測定可能な温度範囲や精度が異なるため、適切な熱電対を選択して使用することが重要です。
スピルパレットとは、荷物の積み込みや運搬ができ、液体漏れを防ぐための道具です。
スピルパレットは、ポリエチレン素材の容器で、フォークリフトに適合しているため移動が容易です。ドラム缶やコンテナ用に開発され、油や化学薬品などの液体が漏れ出した場合、液体を受け止めて環境汚染を防ぐ役割を担います。
漏れた液体を安全に処理することで、土壌や水質の汚染を防ぎ、工場や研究施設の安全性を高めることにつながります。使用中や小分け作業、または保管時の破損などによる液漏れだけでなく、搬送中の液漏れに対応できるため、運送業界でも使用されます。
SPCソフトウェアとは、統計的プロセス管理 (英: Statistical Process Control) のためのツールです。
SPCは「統計的工程管理」と呼ばれ、製造業などで品質管理を行う際に使用されており、製造プロセスを監視し、データを分析することで、品質の向上とコスト削減を目指します。
SPCソフトウェアは、製品の品質が一定の基準を満たしているかを確認するために、統計学的な方法を使用します。SPCソフトウェアの利用により、製造過程で発生する問題を早期に発見し、問題を修正することが可能になります。
喫煙マシン (スモークマシン) とは、煙を作り出す装置です。
喫煙マシンは、専用の液体を加熱して煙に変える仕組みを持っています。液体の成分は、主に水とグリコールといった安全性の高い成分で作られています。
喫煙マシンは、簡単な操作で幅広い演出が可能であるため、様々な分野で活用されています。劇場やコンサートでは、照明、レーザー等の光のラインを見えやすくし、視覚的な効果を高めるために使用されます。他にも、白煙自体を見せる効果があり、消防訓練などで実際に近い状況を模擬する際に役立てられています。使用の際には、煙探知機が反応する可能性があるため、使用量や場所に注意する必要があります。
RTDプローブ (英: RTD – Resistance Temperature Detector) とは、温度変化をRTDエレメントの電気抵抗で読み取り、温度測定するために使われるセンサーです。
温度測定範囲は250〜850℃までとなっており、その範囲内で高精度な測定が可能です。RTDプローブは、RTDエレメントをシースとよばれる金属製のチューブの内側に入れ保護されているもので、RTDの種類の中で最も頑丈なタイプです。
一般に、RTDプローブは精密な温度測定が必要な工業用途や研究分野で使用されます。
リボンバーナーとは、平行直線の均一なリボン状の炎(フレーム)を出す装置です。
リボンバーナーは、燃料ガスと空気を混ぜ合わせて炎を作り出します。トタンプレートの重ね合わせで構成されるノズル穴やプレート間の隙間から燃焼し、格段に均一で安定したフレームを形成できます。燃料を効率良く燃焼させることで、高い熱効率と均一な加熱能力の効果があることから、主に製パン、製菓設備などに使用されます。
リボンバーナーには、パイプ式や抜き出し式、3ゾーン式等の種類があります。また、設計する上で長さ等も自由に設計することが可能です。
プレシジョンベアリングとは、高い精度で作られた軸受けのことです。
軸受けは、ベアリングと呼ばれています。内輪、ボール、外輪の３層でできており、 外輪を固定して、内輪に軸をはめ込むことで、軸を安定させ、回転させます。主に工業用途や高度な機械に使用される部品で、回転する部分の動きをスムーズにし、摩擦を減らす役割を果たします。
プレシジョンベアリングは一般的なベアリングと比べ、製造誤差が非常に小さいため、より正確で安定した動きを実現します。例えば、工作機械や航空機、自動車など、精密な動きが要求される機器には欠かせない部品です。
プラスチックコネクタとは、電気や信号を伝えるために使用される、プラスチック製の接続部品です。
コネクタとは回路などを電気的に接続したり、切り離したりするために用いられます。はんだ付けを必要とせず、手で簡単に接続したり、切り離したりできるものです。
コネクタは、プラスチック製と金属製に分類されます。プラスチック製の利点として、軽量である、生産コストが低い、色による識別が容易である点が挙げられます。金属製よりも耐久性は劣りますが、コストが低いため、多くの電子機器や自動車、家電製品などに広く使用されています。
ピストンシールとは、シリンダー内部の流体の漏れを防ぐ部品です。
素材はゴム製でリング状のものがよく使用され、ピストンとシリンダーボアとの隙間を埋めて、密閉状態を保ちます。油圧シリンダーや空圧シリンダーに用いられ、油や空気の漏れを防ぐと共に、外部から異物の混入を防ぎます。
ピストンシールは機械の性能を維持し、安全な運用を可能にするために不可欠な部品です。ピストンシールの劣化などによる不良は、機械の機能不全や安全上の問題を引き起こす可能性があるため重要な部品です。