重量選別機

重量選別機とは

重量選別機とは、製品の重量を測定し良品と不良品を選別する装置です。

主に食品・薬品などの生産ラインにおいて、製品の質量を全数測定し設定した重量範囲外の製品を選別・排出することで、品質管理や異物混入の防止に役立ちます。重量選別機はウエイトチェッカー、オートチェッカー、重量検査機などと呼ばれることもあります。

近年では安全性と検証性を強化した重量選別機が登場しており、 異物混入防止、不良品流出防止、操作ミス防止などの機能が搭載されています。例えばオープンフレーム構造を採用することでごみを機器内に滞留させない構造になっている機械もあります。また対応が難しい軽量品の超高速包装ラインに対応する機械もあり、生産性を向上させます。 

重量選別機の使用用途

重量選別機は様々な分野で、生産ラインの効率化、品質向上、コスト削減に貢献しています。 主な使用用途は以下の通りです。

1. 食品分野

食品分野では、菓子、加工食品、冷凍食品などの重量検査に広く利用されています。 製品ごとに定められた重量を満たしているかを確認し、重量不足や過剰な製品を選別することで、品質の均一化を図り消費者の満足度向上に繋げます。また異物 (金属片、ガラス片、プラスチック片など) の混入を検知するためにも使用されます。 

2. 医薬品分野

医薬品分野では、錠剤、カプセル剤などの重量検査、異物混入検知に重量選別機が使用されます。 重量選別機は、高精度な計量によって規定の重量を満たしていない製品や異物が混入した製品を確実に排除し、医薬品の品質と安全性を確保します。

参考文献
https://dl.cdn-anritsu.com/ja-jp/test-measurement/reffiles/About-Anritsu/R_D/Technical/97/97-06.pdf