蛍光検出器

蛍光検出器とは

蛍光検出器とは、特定の物質の存在を蛍光を利用して検出する光学装置です。

物質に励起光を照射し、その物質が基底状態から励起状態または逆に遷移する際に発する蛍光を解析して、タンパク質などの特定の物質を検出します。蛍光検出器の利点として、高感度でありかつ他の物質に影響を受けづらいため、微量の物質でも検出できる点が挙げられます。

これにより生物学や医療の分野で細胞内の構造や分子の動態の観察などに使われ、また、環境モニタリングや食品・工業製品の品質管理などの分野でも広く活用されています。光を照射しても蛍光を発さない物質に対しては、専用の試薬を用いて発蛍光物質に変化させることで検出が可能です。この柔軟性のため、多岐にわたる応用が可能となっています。