オイルミスト除去装置

オイルミスト除去装置とは

オイルミスト除去装置

オイルミスト除去装置とは、工作機械にて金属加工する際に使用する潤滑油が高速稼働によって微粒子状になった油を吸引し、整粒したのち液化させ、排油口へ排出させることできれいな空気を外に放出する装置です。現場ではよく「ミストコレクター」とも呼ばれています。

オイルミストの飛散は目に入ったり呼吸器に入ったりすると、人体に有害であり、さらには工場内に「もや」が発生して視界不良を起こしてしまうため、安全上これを除去する必要があるのですが、オイルミストを吸引し、液化させることで工場の安全を保つ役割があります。

オイルミスト除去装置の使用用途

通常、オイルミスト除去装置はコンパクトな物だと工作機械の頭上に取り付けて使用したり、大柄なコレクターは機械に横付けして取り付けます。

機械から発生したミストを吸い上げ、フィルターで油分を除去し、工場内にきれいな空気を送り込むのが一般的な除去装置の使い方です。

フィルターは当然、油分で汚れてしまいますので、定期的なフィルター清掃が必要になります。 種類によってはフィルターレス構造を採用しているため、フィルターそのものがいらないケースもあります。

オイルミスト除去装置の原理

オイルミスト除去装置には、大きく分けて3種類あり、吸引したミストをフィルターを通して吸引し、油分を取り除く「フィルター方式」と、静電気の力で油分に電極を付着させて取り除く「電気方式」。 さらにはコレクター内にあるディスクを高速回転させ、遠心力で油分を分離させる「遠心分離式」の3種類です。

1. フィルター式オイルミスト除去装置

フィルター式オイルミスト除去装置の特徴は、構造が単純な為、安価に設置できますし、構造の簡易さ故に機械の上部に設置することができるため、スペースを取らないのが特徴です。

2. 電気方式オイルミスト除去装置

一方電気方式オイルミスト除去装置は、複雑で高価ですが、フィルターレスなのでフィルター交換が必要ありません。したがって産業廃棄物を出さず、メンテナンス性に優れています。しかし、高電圧を使用するため、取り扱いには注意が必要です。

1. 遠心分離式オイルミスト除去装置

遠心分離式オイルミスト除去装置はフィルター式のように構造が簡単で、尚且つフィルターレスなので、安価でメンテナンス性にも優れています。デメリットは1μm以下の小さな微粒子は捕獲ができないことが挙げられます。

参考文献
https://www.kousakukikai.tech/mist_collector/

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