ワイヤレストランスミッタ

ワイヤレストランスミッタとは

ワイヤレストランスミッタとは、電波や赤外線などの無線技術を利用して情報を送信する装置です。

種類としては、無線機式、赤外線式、Bluetooth式、Wi-Fi式などがあります。無線機式は電波を利用して音声やデータを伝送し、赤外線式は赤外線を利用します。Bluetooth式は短距離通信用の無線技術であり、Wi-Fi式は無線LANを利用してデータを伝送します。

ワイヤレストランスミッタの仕組みは、送信側でデータを適切な無線技術に変換し、送信アンテナから電波や赤外線を発信します。受信側では、受信アンテナが電波や赤外線を受信し、再びデータに変換して利用者に届けます。

ビデオトランスミッタ

ビデオトランスミッタとは

ビデオトランスミッタとは、ビデオ信号を電波に変換し送信する機器です。

種類としては、アナログビデオトランスミッタとデジタルビデオトランスミッタの2種類があります。アナログビデオトランスミッタは、ビデオ信号を周波数変調や振幅変調に乗せて送信します。一方、デジタルビデオトランスミッタは、ビデオ信号をデジタル化し、圧縮技術を用いて送信します。

活用場所としては、監視カメラによる遠隔監視システム、放送局におけるテレビ放送、イベント会場での映像配信、医療機関での遠隔医療や教育機関での遠隔授業、交通管制における交通状況監視などがあります。特徴としては、映像伝送が可能であり、多様な用途に使用できる点、また高出力で広範囲に電波を送信できる点が挙げられます。

超音波トランスミッタ

超音波トランスミッタとは

超音波トランスミッタとは、高周波の音波である超音波を発生させ、情報を伝達する装置です。

圧電式や磁歪式などいくつかの種類があり、圧電式では、圧電素子を使用して超音波を発生します。高い出力と指向性がありますが、周波数特性が不十分です。一方、磁歪式では、磁歪材料を使用して超音波を生成します。これは圧電式に比べて出力が低いものの、周波数特性が向上しています。

非破壊検査、距離測定、レベル測定、速度測定、医療用超音波診断装置、超音波洗浄機などで使用されています。特徴には、非接触測定が可能であり、高精度で指向性があることが挙げられます。また、小型化と低消費電力化が進んでいます。

温度トランスミッタ

温度トランスミッタとは

温度トランスミッタとは、温度を検知し、その情報を電気信号に変換して出力する装置です。

温度トランスミッタは工場、化学プラント、食品工場、医療機関、環境測定、エネルギー管理などのさまざまな場所で使用されています。温度トランスミッタの仕組みは、温度センサで温度を検知し、変換器でそれを電気信号に変換し、送信部で電気信号を送信することで構成されています。

特徴としては、温度を電気信号に変換するため、遠隔監視や制御に利用できること、さまざまな種類があり、用途に合わせて選択できること、高精度で非接触測定が可能な点が挙げられます。しかし、設置条件や精度などに注意する必要があります。

テレビジョントランスミッタ

テレビジョントランスミッタとは

テレビジョントランスミッタとは、テレビ映像と音声情報を電波に変換して送信する装置です。

主な種類として、アナログテレビジョントランスミッタとデジタルテレビジョントランスミッタがあります。アナログトランスミッタでは、周波数変調や振幅変調を用いて映像と音声情報を電波に乗せます。一方、デジタルトランスミッタでは、映像と音声情報をデジタル化し、MPEG-2などの圧縮技術を使って送信します。

テレビジョントランスミッタは、映像/音声処理部、変調器、送信アンテナ、高周波増幅器から構成されています。映像/音声処理部では情報を処理し、変調器で電波に乗せ、送信アンテナで電波を放射します。高周波増幅器は電波の出力を増幅する役割を担っています。

ラジオトランスミッタ

ラジオトランスミッタとは

ラジオトランスミッタとは、音声や音楽などの情報を電波に変換して送信する装置です。

ラジオトランスミッタにはいくつかの種類があります。真空管式ラジオトランスミッタは、真空管を用いて電波を発生させます。一方、トランジスタ式ラジオトランスミッタでは、トランジスタを利用して同様の機能を果たします。さらに、デジタルラジオトランスミッタでは、デジタル変調技術を応用して音声や音楽を高音質で送信します。

これらのトランスミッタは、放送局のラジオ番組送信、アマチュア無線の趣味的な通信、携帯電話の音声通話やデータ通信、GPSの測位情報送信など、様々な分野で使用されています。ラジオトランスミッタの特徴は、情報伝達の能力や多様な用途にあります。

マイクロ波トランスミッタ

マイクロ波トランスミッタとは

マイクロ波トランスミッタとは、高周波電磁波であるマイクロ波を放射する装置です。

真空管式は、真空管を使用してマイクロ波を発生させます。これは高出力であり、長距離通信に適していますが、大型であり、消費電力が高いです。一方、トランジスタ式は、トランジスタを使用してマイクロ波を発生させます。これは小型であり、低消費電力ですが、出力は真空管式に比べて低いです。また、固体素子式は、固体素子を用いてマイクロ波を発生させます。これは高効率であり、小型化と低消費電力化が進んでいます。

通信、レーダー、電子レンジ、医療機器、産業機器など、幅広い分野で活用されています。特徴として、直進性と指向性が挙げられ、遠距離通信や特定の方向への電波送信が可能です。

レベルトランスミッタ

レベルトランスミッタとは

レベルトランスミッタとは、液体や粉体などの物質のレベルを測定し、それを電気信号に変換して制御システムや表示装置に送るデバイスです。

一般的には、液体や粉体が貯蔵されているタンクや容器に取り付けられ、その中の物質の高さや量を測定します。工業プロセス、化学工場、油田、水処理プラントなどの様々な産業で広く使用されています。

レベルトランスミッタは様々な原理を用いて動作します。例えば、浮子式、圧力式、超音波式などがあります。測定されたレベル情報は、アナログまたはデジタルの電気信号として出力され、制御室や計測装置に送られます。この信号は、プロセス制御、インジケータや表示装置に利用され、液体や粉体のレベルを監視し、必要に応じて操作や警告を行うために活用されます。

緊急位置指示無線標識(ELT)

緊急位置指示無線標識 (ELT) とは

緊急位置指示無線標識 (ELT) とは、航空機や船舶が遭難した際にその位置を迅速に特定するために使用される無線標識装置です。

国際民間航空機関によって規定され、航空機には搭載が義務付けられています。ELTの動作原理は、衝撃や急減圧を感知すると自動的に作動し、406MHzと121.5MHzの2つの周波数で無線信号を発信します。406MHzの信号は衛星を通じて位置情報を送信し、121.5MHzの信号は航空機や捜索救助隊の受信機で受信されます。

ELTは航空機や船舶の他にも登山用具としても使用されます。構造は送信機、アンテナ、電源、衝撃センサー、圧力センサーなどから成り、自動起動し、衛星追跡や長距離受信が可能です。また、小型軽量であることも特徴の一つです。

電流トランスミッタ

電流トランスミッタとは

電流トランスミッタとは、電流を一次側から二次側に安全に伝達し、その電流を比例させる変圧器の一種です。

一般的に、センサーや計器からの電流信号を変換し、それを遠隔地の制御装置や計測装置に送信する役割を果たします。活用場所は多岐に渡り、電力系統では高電圧・大電流を安全に監視し、計装分野では電流計や電力計などの計器として、産業機器や医療機器ではモーター制御やMRIなどの制御回路として使用されます。

利点として、信号の伝送距離が長く、電流信号のノイズや損失を最小限に抑えることができる点が挙げられます。また、信号を電圧に変換することで、標準的な電圧入力を持つ多くの制御装置や計測装置との互換性を高めることができます。