カートリッジバルブ

カートリッジバルブとは

カートリッジバルブとは、流体制御装置の内部に取り付けることができる小型のバルブです。

油圧システムで使用されることが多く、流体の流れを制御したり、圧力を調節したりする役割を果たします。カートリッジバルブは、サイズが小さいことが最大の特徴です。これにより、限られたスペース内でも多くのバルブを配置し、複雑な制御を可能にします。

自動車のパワーステアリングや工業用機械で、スペースの節約と効率のために用いられています。カートリッジバルブの種類は、主にスリップイン式とねじ込み式の2つです。

ブロック製造機

ブロック製造機とは

ブロック製造機とは、主に建築関係で使われるコンクリートブロックを作る機械のことです。

コンクリートブロックは、中が空洞なので建築用空洞ブロックとも呼ばれ、その大きさや種類によって建築用や土木用、最近では園芸用などに使い分けられています。

製造工程では、まず計量されたセメントや骨材などをミキサーで混ぜ合わせたあと、成形機を使って決まった形に成形します。その後、形にしたものを養生室で熱を加えて硬くして、最後に表面などに色や装飾をつける加工を行い、検品して出荷となります。ブロック製造機は、この全行程を全自動で行うものもありますが、原料の計量や、成形機に移すところは人力で行う半自動のものもあります。

バースクリーン

バースクリーンとは

バースクリーンとは、流体内の浮遊物をせき止めるために用いられる、一定間隔で棒を並べた器具です。

バースクリーンには単に垂直の棒を並べた柵を固定する簡易な方式から、自動で浮遊物をかき上げる方式や傾斜上部から水を流して洗い落とす方式、ろ過面を回転させる方式など様々な方法があります。

浮遊物のサイズに合わせた目の粗さや設置場所に合わせた幅、用途に合わせた方式を選択し、場合によっては法令等の基準に適合することも必要です。たとえば下水道施設設計指針では、「汚水用スクリーンは有効間隔20〜25mmの平鋼製格子形とし、掻揚げ装置を設けて傾斜角は水平に対し70度前後」とされています。

AC検電器

AC検電器とは

AC検電器とは、電気工事前に停電を確認する機器のうち、交流回路用のものです。

電気工事を行う場合は安全のため、原則として停電させることが求められます。この停電ができたことを確認するため、通電があれば音や光で知らせる検電器を用います。検電器は高圧用・低圧用や交流用・直流用など使用する場所の電流に合わせた種類があり、AC検電器はこのうち交流回路 (AC) に使用するものです。

検電器には教育・実験目的で利用されることが多い箔式や用法がシンプルなネオン式もありますが、近年一般には電子式が多く利用されています。被覆の上から非接触で検知することができるため、安全性が高いのが特徴です。

木工用ホールソー

木工用ホールソーとは

木工用ホールソーとは、電動ドリル等に取り付けて薄板素材に穴をあけるホールソーのうち、木材の加工に特化したものです。

ホールソーは中心部のセンタードリルと周縁の鋸刃部から構成され、なめらかで均一な穴を、短時間・省電力で作成できます。大きく金属用と木材用に分かれ、木工用ホールソーは金属用に比べ鋸刃が細かいことが特徴です。木工用ホールソーの性能・種類は、あけられる穴の大きさ・深さ、木材以外に適用できる素材の有無等により区別されます。

なお、木材にホールソーであけられるよりも深い穴をあけたいときはコアドリル、小さい穴には木工用ドリル、貫通しないへこみにはボアビットが使用できます。

VOC測定器

VOC測定器とは

VOC測定器とは、排出ガスなどに含まれる揮発性有機化合物   (VOC) の濃度を測定する機器です。

VOCは200種類以上の揮発性の有機化合物の総称で、光化学オキシダントやPM2.5などの大気汚染の原因物質とされています。大気汚染防止法では一定類型で大規模な工場等を規制対象として年1回以上の測定と記録の保存を義務付け、それ以外の事業者にも自主的取り組みを促しています。

VOC測定器の原理は複数あり、水素炎イオンを用いるFID法と非分散赤外線吸収によるNDIR法が規制対象事業者の測定法として認められています。自主的取り組みでは、より安価に取り組める光イオン化検出器 (PID) を用いる方法も認められます。

振動スクリーナー

振動スクリーナーとは

振動スクリーナーとは、振動を用いて粉状または顆粒の物質を分級する機械です。

物質を投入し、ふるいの上で振動を加えることで、基準から外れる大きすぎる粒子や異物を分離除去します。スクリーナーには回転式と振動式があり、振動スクリーナーは振動ふるい機とも呼ばれます。

振動スクリーナーを用いたスカルピング等の分級作業は、手作業で行うふるい作業よりも効率的である上、粉塵被害を抑え、衛生を確保し、品質を向上させる効果があります。結果として廃棄物の減少にもつながるため、環境負荷を減らす意味でも利用されています。利用範囲は幅広く、粉ミルクなどの高度の衛生が必要とされる食品から、鉱山や建設現場での材料のふるい分けまで様々です。

トライボメータ

トライボメータとは

トライボメータとは、特定材料の摩擦摩耗及び潤滑について試験を行うための機材です。

特に金属材料に関するJIS規格では、母材の上にボール材を円を描くように回転させ抵抗力を測るボールオンディスク型が採用されています。他に直線での試験もできるものや四球式、多様な試料の試験が可能なもの、特に低い圧や高い圧で試験ができるものなど、様々な種類が存在します。

トライボメータを用いた試験は、サンドペーパーの性能検査、コンベヤーに使用するゴムや機械に使用する金属を選択するためのテストなど、幅広い分野で使用されています。摩擦摩耗試験では試験機の条件により結果が大きく変わることが知られ、実際の使用条件に近い条件を持つ機器での測定が重要です。

熱電対コネクタ

熱電対コネクタとは

熱電対コネクタとは、ゼーベック効果を利用した熱電対による温度計測・管理を行う場合に、補償導線と測定機器等を接続するために用いられる専用のコネクタ装置です。

熱電対は通常の温度計に比べ対応できる温度範囲が非常に広いため、高温になる工業炉やオーブンなどでも使用されています。比較的安価で応答性も高いことから広く使われているものの、温度差による電流を計測する仕様上、絶対値の計測には誤差が大きいのも特徴です。基準値との差異を計測するような温度管理には適し、少ない処理で計測・管理が可能となります。

ただし、使用する補償導線の金属種類によって対応範囲が異なるため、適切な組み合わせを選択することが必要です。熱電対コネクタも、補償導線と同一金属を用いることが必須となります。

耐熱絶縁テープ

耐熱絶縁テープとは

耐熱絶縁テープとは、電気絶縁性と耐熱性の両方を備えた粘着テープです。

粘着テープにおける耐熱性とは、高温の環境に置かれても劣化して剥がれたりべたべたになったりしないことを指します。耐熱の範囲は様々ですが、参考としてJIS C 4003規格がよく用いられ、これは90度のクラスYから180度のクラスHまで決められています。しかし製品としてはメーカーの独自試験により、260度以上でも可能とするものも存在しています。なお、難燃性と耐熱性は別の性能です。

耐熱絶縁テープの素材としては、ポリイミド、ガラスクロス、フッ素樹脂などがよく知られ、リチウムイオン電池や電車の車両のほか、家電製品の配線にもよく利用されています。