超音波近接センサー

超音波近接センサーとは

超音波近接センサーとは、物体までの距離を非接触で測定する装置です。

超音波の発信と反射時間を利用して動作します。物体までの距離に応じて発信された超音波が反射し、その時間差から距離を計測します。特徴として非接触測定が可能で、精度が高く、異なる形状や素材にも対応できます。

種類としては、単一超音波センサーとアレイ型超音波センサーがあり、それぞれ特定方向への測定と多方向同時測定が可能です。超音波近接センサーは自動車の駐車補助、ロボットの障害物回避、ドアの自動開閉など幅広い分野で活用されています。使用時の注意点としては、センサー周囲の音波反射面や測定対象物の素材が測定精度に影響するため、環境や使用条件に適した設定が必要です。

トラックホイールバランサー

トラックホイールバランサーとは

トラックホイールバランサーとは、トラックのタイヤのバランスを調整する機械です。

振動の発生を抑制し、乗り心地や安全性に影響を及ぼすのを防ぎます。静的バランス、動的バランス、コンピューターバランスの3つの動作原理で構成され、タイヤの重量を測定し、偏心を補正します。

ホルダー、測定器、重り貼り付け装置の3つの部品で構成され、大型タイヤにも対応可能で、高精度かつ作業効率が高い特徴があります。トラックホイールバランサーは、タイヤ交換や修理時に使用され、定期的な調整によってタイヤ寿命を延ばす効果もあります。利用時の注意点として、タイヤの脱着は専門業者に依頼し、定期的なバランス調整が必要です。

蒸気フィルター

蒸気フィルターとは

蒸気フィルターとは、蒸気に含まれる異物を除去する装置です。

蒸気配管や機器に異物が混入すると発生する可能性がある、以下の問題を防ぐために設置されます。

  • 機器の故障や損傷
  • 製品の品質低下
  • 安全上のリスク

具体的な利用場所としては、以下が挙げられます。

  • 食品加工工場
  • 製薬工場
  • 化学工場
  • 発電所
  • 熱処理工場

フィルターには、大きく分けて2種類あります。

  • ストレーナー
    網目状のフィルターで、大きな異物や固形物を取り除くのに適しています。
  • フィルター
    シート状のフィルターで、微細な異物や液体を取り除くのに適しています。

蒸気フィルターの選定は、蒸気の流量、使用圧力、除去したい異物の種類や大きさなどによって行われます。

溶剤ポンプ

溶剤ポンプとは

溶剤ポンプとは、溶剤などを移送するためのポンプです。

溶剤は、一般的に揮発性、引火性があり、腐食性、毒性を持つものもあります。そのため、これらの特性に耐えられるように設計されています。

主に以下の3つに分けられます。

  • 手動式
    ハンドルやレバーを操作することで移送します。小規模な現場や、短時間の使用に適しています。
  • 電動式
    モーター駆動で移送します。大規模な現場や、連続的な使用に適しています。
  • エア式
    圧縮空気で駆動して移送します。引火性のある溶剤の移送に適しています。

ポンプの選定は、溶剤の種類や性質、移送量、使用頻度などを考慮します。

主な用途は、以下の通りです。

  • 塗装や接着剤の使用に伴う溶剤の供給
  • 洗浄や溶解に伴う溶剤の供給
  • 製造工程における溶剤の移送

サンプリングバルブ

サンプリングバルブとは

サンプリングバルブは、配管から流体を採取するためのバルブです。

配管を流れる流体を遮断せずに、流体の一部を採取することができます。

主な用途は以下のとおりです。

  • 製造プロセス中の流体の品質を監視するため。
  • 研究や分析の目的でサンプルを採取するため。

バルブの一般的な種類は、以下のとおりです。

  • インラインサンプリングバルブ
    配管に直接取り付けられます。
  • オフラインサンプリングバルブ
    配管から分岐して取り付けられます。
  • サニタリーサンプリングバルブ
    食品や医薬品製造などの衛生環境下で使用されるように設計されています。

サンプリングバルブは、流体の品質を監視および分析するための重要なツールです。

自動調整弁

自動調整弁とは

自動調整弁とは、流量、圧力など流体の状態を自動的に設定値に調整する弁です。

主に「自力式」、「他力式」に分けられます。

  • 自力式
    外部からの動力を必要とせず、流体によって作動します。例えば、圧力調整弁は、流体の圧力差を利用して開度を調整します。
  • 他力式
    外部から動力を供給するアクチュエータを利用して作動します。例えば、電磁弁は、電磁コイルの磁力を利用して開度を調整します。

工場やプラント、ビルなどの設備で使用されています。

  • 機器や配管などの圧力調整。
  • ボイラーや冷蔵庫などの温度調整。
  • 燃料供給装置や化学プラントなどでの流量調整。
  • タンクや液槽などの液位調整。

自動調整弁は、省力化や安全性の向上に重要な役割を果たしています。

非常引綱スイッチ

非常引綱スイッチとは

非常引綱スイッチとは、ベルトコンベヤや運搬機械周辺で事故が起きた時に緊急停止するためのスイッチです。

適切な位置にスイッチを設置し、引綱を張ります。作業者が引綱を引くと、スイッチが作動して緊急停止できます。

労働安全衛生規則でコンベヤや運搬機械に設置が義務付けられています。

スイッチには、以下の2つの機能があります。

  • 緊急停止機能:事故が発生した際に機械を緊急停止させる機能
  • 警報機能:機械が緊急停止したことを周囲に警告する機能

適切に設置・運用することで、人身事故を防止できます。

スイッチは、コンベヤの周囲の3m以内に設置するのが原則です。また、引綱は、コンベヤの運転者に引っ張りやすい位置に設置する必要があります。

PTFEパイプ

PTFEパイプとは

PTFEパイプは、フッ素樹脂 (PTFE) で作られたパイプです。

PTFE は、耐熱性、耐薬品性、滑り性、非粘着性、電気絶縁性、耐候性に優れた合成樹脂です。

具体的な用途としては、以下のような例が挙げられます。

  • 半導体製造装置、食品製造装置、医療理化学機器などの工業用機器
  • 自動車部品、パッキン、ガスケットなどの機械部品
  • 薬液や燃料などの移送用途
  • 分析機器、実験装置などの研究・開発用途

PTFEパイプは、さまざまなサイズや形状で製造されています。

例えば、薄肉のものは、柔軟性があるので、ホースやチューブなどに適しています。一方、厚肉のものは、強度があるので、機械部品やパッキンなどに適しています。

パワーセンサ

パワーセンサとは

パワーセンサとは、電力を測定するセンサです。

電力は電流と電圧の積で表されるため、パワーセンサは電流と電圧を測定して、その積を計算することで測定します。

パワーセンサには、大きく分けて2つのタイプがあります。

  • 熱応答式
  • ダイオード検波式

以下のような用途に使用されています。

  • 電力メータ
    家庭や工場などで使用される電力量の測定
  • 無線機器
    送信出力や受信感度の測定
  • 産業機械
    モーターの出力や電力変換器の効率の測定

パワーセンサには、測定可能範囲、測定精度、周波数帯域、耐環境性など、さまざまな特性があります。用途に応じて、適切なパワーセンサを選択する必要があります。

パワー検波器

パワー検波器とは

パワー検波器とは、電力を測定し、検出する機械のことです。

有効電力を測定する機器で電力システムの効率や消費電力を計測するワットメーターや、無効電力を測定する機器で電力ファクターやリアクティブパワーの評価に使用されるワラッツメーター、電波の歪みを分析する高度な電力品質アナライザー、測定機器で読み取る為に、電流を電気信号に変換する電流トランスデューサ、電圧を電気信号に変換する電圧トランスデューサ、クランプセンサーを備えた電力クランプメーターなどがあります。

電力供給の管理や電力品質の確認などの目的で使用され、解析や調査に役立ちます。身近なものではラジオ周波数機器や電力メーター、レーダーシステムや音響信号などで、信号や電力の測定に使われています。