振動コンベヤとは、物品などに振動を与え、移送する装置です。
振動を利用して物品に微小な跳躍や滑りを発生させ、特定の方向へ運動させるメカニズムに基づいていています。特に、粉体や粒体などの流動性のある材料を移送する際に効果を発揮します。振動コンベアの主な特徴は、高い効率と精密な搬送能力を有し、かつ構造が単純なためメンテナンスが容易な点です。
また、効率的な移動と整列を同時に実現し、擦れなどの物理的損耗を減らします。振動コンベアは、工業生産ラインにおける均一材料の供給や分類作業、食品産業での原料の搬送、製薬業界での粉末薬の取り扱いなど、幅広い分野で採用されています。
積み込み板とは、車両や荷物をトラックなどの荷台へスムーズに積み上げたり降ろしたりする際に使用される機材です。
材質は錆びにくく、丈夫なアルミ合金が一般的です。荷重に耐えられる強度を持ちながらも軽量なため、取り扱いが容易になっています。さまざまな積載物に対応できるように、サイズ、耐荷重のバリエーションがあります。ほとんどは表面処理が施されており、滑りにくくなっているのが特徴です。
積み込み板は建機車両・農業用機器の積み下ろしや、運送業者による現場での積み込み作業など、いろいろな場面で用いられています。安全な物流作業に不可欠な存在です。
テープアプリケーターとは、接着テープを対象物表面に貼り付けるための装置です。
主に手動タイプと自動タイプとがあり、いずれもアプリケーターがテープリールを保持しています。所定の長さに切断、接着面を露出するように設計されています。特に自動タイプは作業速度を維持したまま、正確な位置への連続貼付が可能です。
テープアプリケーターは、包装業界における箱封じや組み立てラインでの部品固定、建築現場での防水テープ施工など、幅広い目的用途で使用されています。テープアプリケーターを利用することで、作業の迅速化やコスト削減、品質の均一化などのメリットが得られます。
タンデムローラーとは、舗装材の圧縮と均一な仕上げをするための転圧機です。
主に道路建設で使われる重機で、前後に1つずつの大きな鋼鉄製のドラムを備えています。その重量と振動機能により、アスファルトやコンクリートを圧縮します。タンデムローラーの種類は、静的タイプと振動タイプの2種類です。
使用する材料や場所に応じて選択しますが、いずれも平滑さと高い密度が得られる点や均一な圧力をかけられることが特徴です。路面工事には欠かせない転圧作業において、タンデムローラは重要な役割を担っており、耐久性のある高密度の路面を実現しています。
トンネル乾燥機とは、トンネルの中を製品や材料を移動する間に、乾燥させる装置です。
製品や材料がトンネルの入口から出口までを移動する間に、、ヒーターや送風機などから熱風が吹き付けられることで、水分を蒸発させます。これにより、製品や材料の湿気を取り除き、品質を向上させることができます。
食品加工業では、穀物やナッツ、コーヒー豆といった食品の乾燥や焙煎、脱水に使用されたり、製紙業では、印刷インクや塗料の乾燥に使用されたり、木材加工業では、建築材料や家具製造時の木材の乾燥や防腐処理に利用されています。さまざまな産業分野で製品や材料の乾燥、硬化、凝固などに使われています。
表面エアレータとは、水質管理装置の一種で、水面部分の水を吹き上げて空気と混合させることで水中の溶存酸素量を増加させる装置です。
立軸タービンエアレータやロータリーブラシエアレータなどがあり、羽根車やブラシの付いた円筒状ディスクを回転させることで、効果的に水を吹き上げるように設計されています。表面エアレータは、汚水処理の生物的処理工程で好気性微生物の生存と活性を保持するのによく使用されています。
また、水質改善や水温調整などの目的で、池や湖などの水域にも設置されることがあります。有害な藻類や悪臭の原因となる物質の発生を抑制するのも、表面エアレータの重要な役割の一つです。
シンターオーブンとは、粉末状の材料を加熱して固体または半固体に変化させる装置です。
主にセラミックスや金属などの製造に使用されます。動作原理は粉末材料をオーブンに入れ、加熱して焼結温度に達すると分子同士が結合し、固体または半固体になります。活用場所はセラミックス製造、金属製造、他の材料製造などで、シンターオーブンは加熱炉、制御装置、排気装置から構成されています。特徴的な点は粉末材料を成形なしに固体化でき、密度や強度の向上、形状やサイズの自由な設計が可能です。
焼結温度や時間の適切な設定が必要であり、材料の化学反応や熱膨張にも留意する必要があります。シンターオーブンによって、セラミックスの耐久性向上や金属の強度向上、炭素繊維やガラスの性能向上などが可能です。
自吸式ポンプとは、ポンプ内部の空気を圧縮して液体を吸引する装置です。
一般的には家庭や工場、農業などで水の供給や排水、洗濯などに利用されています。吸込み口に気体が存在し、モーターがポンプ内部の圧力を高め、これによって液体が吸い込まれます。その後、ポンプのモーターによって液体が排出されます。
自吸式ポンプは家庭、工場、農業などで使われ、吸い込み口、吐出口、羽根車、軸、モーターで構成されています。特徴的な点は吸込み側に液体がなくても液体を吸い上げられ、簡単な設置とメンテナンスが可能で価格が安いことです。利用時の注意点は、吸込み口に液体が存在しない状態で運転すると故障の可能性があることや、吸い上げ量を超える液体を吸い上げると故障の可能性があることです。
塩分計は、液体中の塩分濃度を測定する装置です。
主に食品や水道水などの品質管理に利用されています。動作原理は、対象の液体を塩分計の測定部に投入し、電極によって塩分濃度に応じた電流を発生させ、その強さから塩分濃度を測定します。食品製造業、水道局、水産業などで活用され、電極と測定部から成り立つ仕組みを持ちます。電極は液体中の塩分濃度によって電流を発生させる性質を備え、測定部は電極を配置する場所です。
簡便かつ迅速に塩分濃度を測定でき、高い測定精度を有します。具体的な活用例として、食品製造業では品質管理に、水道局では水道水の安全性確保に、水産業では海水の塩分濃度測定に利用されています。
ロータリースクリーンとは、物質の分離に用いられる装置です。
鉱物や化学品の分級、ゴミや汚れの取り除きに主に使用されます。粉砕された物質を上部から投入し、回転するスクリーンを通過させて分離します。スクリーンの目のサイズによって物質の大きさや形状による分類が行われます。鉱山、化学工業、食品加工などで広く活用され、円筒形のフレームと網目状のスクリーンから構成されています。回転軸に取り付けられたフレームは、電気モーターによって回転し、スクリーンは金属製やプラスチック製で目のサイズが異なります。
連続的で高精度な分級が可能であり、大きな物質も分類できることが特徴ですが、物質の性質やスクリーンの仕様に応じて適切な製品を選ぶ必要があり、投入量や回転速度の調整が必要です。