ローラーフィーダー

ローラーフィーダーとは

ローラーフィーダーとは、2つで一対となるローラーにより材料を機械の中に送り込む機構のことです。

主にプレス機などに用いられ、材料の鋼板を金型に送り込む用途で使われます。基本構造は軸が固定された送りローラーとスプリングで上部に接続しており材料を押さえる役割の押さえローラーからなり、送りローラーをモーターなどで回転させて駆動します。送り量の調整のためにクランク軸と偏心盤、各種クラッチなどが使われていましたが、最近では電気的に制御を行うNCローラーフィーダーが多くなっています。

NCローラーフィーダーは数値制御が可能であり、従来では誤差が大きかった送り量を細かく設定できるため、より正確性の求められる加工に用いられます。

冷媒除湿機

冷媒除湿機とは

冷媒除湿機とは、フロンガスなどの冷媒を用いて除湿を行う除湿機のことです。

コンプレッサー方式とも呼ばれる除湿の方法をとり、空気を冷やして空気中の水分を凝結させ水滴として回収することで除湿を行います。一般的な冷媒除湿機はエアフィルター、冷媒配管によりコンプレッサーと接続された冷却器と放熱器、排水を貯める水タンクにより構成されます。コンプレッサーにより冷却器部分に冷媒を循環させ、エアフィルターを通して取り込まれた空気を冷却します。

凝結した水分を水タンクへ排水し、乾いた空気を放熱器部分に通して温度を上げた後に除湿機外へ放出します。冷媒除湿機は吸湿性の物質を用いるデシカント式と比べ、温度を大きく変化させず小さい電力で除湿が可能となっています。

プロセスキャリブレータ

プロセスキャリブレータとは

プロセスキャリブレータとは、計測機器やセンサーの精度を検証・調整するための機器です。

プラントや産業用機器などに組み込まれた電圧・電流・圧力などの計測機器に用いられ、検証の際に電流や電圧を発生させるための電圧電流発生器とテスタの機能を備えています。主に製造業の分野で使われ、現場で使用するため持ち運び可能なハンドヘルドのものが多くなっています。電源も電池で動くものが一般的です。

電圧・電流を用いて計測するものが多いですが、計測に熱電対や測温抵抗体などを用いる機種もあります。一部の機種は事前に行う校正の設定が可能であり、現場で自動的に実行しそのデータを記録保存できます。

セメダイン

セメダインとは

セメダインとは、日本の化学メーカーである株式会社セメダインが製造する接着材、シーリング材などの製品の総称です。

有名な製品の1つとしてニトロセルロース接着剤のセメダインCがあげられます。木、紙、布の強力な接着が可能で、一般向けの主力商品ですが業務用として工業面でも利用されます。ニトロセルロース接着剤はプラモデル等スチロール樹脂の接着には不向きなため、ポリスチレン樹脂溶剤系のプラモデル用セメダインも発売されています。

他にもコンタクト式接着剤や電気部品用の弾性接着剤など一般向けから工業用まで様々なシリーズがあり、それぞれ特徴が異なります。例えば、電気部品用は難燃で電気部品に有害な成分を含んでいない専用の配合となっています。

ポールタンパー

ポールタンパーとは

ポールタンパーとは、地面などを圧縮・整形するための機械です。

主に電柱を始めとした建柱作業において用いられ、柱を埋め込んだ周囲の土砂を締め固めることでより強固な埋め込みを可能にします。基本的な仕組みは、油圧システムを利用して先端のプレート部分を高速で動かし地面に叩きつけて圧縮するというものです。

タンパーはコンクリートの締固めや建物を建てる前の土壌改良にも使われますが、電柱・標識・フェンス柱など柱状のものの周囲の土壌圧縮に用いるものを特にポールタンパーと呼びます。細型で先端も小さいため手で持って作業するものが多く、一般的にハンドルを備えています。

ニューマチックフィッティング

ニューマチックフィッティングとは

ニューマチックフィッティングとは、空気圧を用いたニューマチックシステムで使用される接続部品や継手のことです。

圧縮空気のチューブなどの接続部に使われ、プッシュイン式のコネクタなど複数の種類があります。空気圧を効率的かつ確実に伝達することが重要となるニューマチックシステムでの使用を想定としているため空気が漏れないような構造になっており、シリンダやバルブなど様々な部品を接続できるようサイズや形状も多岐にわたります。

ガス等に常時触れ、また接続部で負荷がかかるため耐久性が高い素材で作られることが多く、ステンレスなどの金属製が最も一般的です。また、耐燃性・耐薬品性に優れるPPS樹脂などで作られた非金属製のものも存在します。

基板ヒューズホルダー

基板ヒューズホルダーとは

基板ヒューズホルダーとは、基板にヒューズを取り付ける器具のことです。

電気回路において、短絡などのため回路に設計された定格を超えた過電流が流れた際、それを検知して機器や回路を守る部品のことをヒューズと呼びます。そのヒューズを基板上に組まれた回路に取り付け、容易に取り替えができるように設計された器具が基板ヒューズホルダーです。

基板にヒューズを固定する留め金と回路との接続端子からなり、ヒューズホルダー内にヒューズを取り付けて使います。ヒューズは過電流が流れた際に熱を生じ融解して切れ、回路を破断させることによって過電流から回路を守ります。そのため交換が必要となり、ヒューズホルダーが家電製品や産業用機器などに幅広く組み込まれています。

マルチファンクション校正器

マルチファンクション校正器とは

マルチファンクション校正器は、複数の測定機能を持つ校正器のことです。

電圧や電流を始めとするパラメータの計測を行う際、外部環境や時間経過により測定精度の低下が発生します。そのため、データの信頼性の向上や製造プロセスの最適化のために校正が必要となります。

校正とは、パラメータの基準値のずれを測定し、調整を行う作業です。マルチファンクション校正器は、電圧、電流、抵抗、周波数など、複数のパラメータに対して校正を行うことができます。ものによっては自動化された製造プロセスの中に組み込むこともでき、大量の計測機器を自動的に校正することにより品質管理を行うことができます。

メタルセパレーター

メタルセパレーターとは

メタルセパレーターとは、製品などに混入している金属を検出・分離するための機械です。

主に出荷前の検査や製造ラインの過程に幅広く用いられ、工程ごとや出荷前に通すことで金属の混入を防ぎます。自由落下させながら検査を行うものやパイプラインを通過させて検査を行うものなどがあり、パイプラインを通過させるものは溶解プラスチックなど液体も扱うことができます。

溶解プラスチックに金属が混入すると成形機を破損させる場合があるため、プラスチック製品の製造過程ではメタルセパレーターが必要になります。コイルを用いて磁場を発生させ、電磁誘導により金属に流れる誘導電流を検知する方法などで金属の検出を行い、分離機構を作動させて取り除きます。

手動生地分割機

手動生地分割機とは

手動生地分割機とは、パンの生地を分割するための手動の器械のことです。

一般的にパン製造においては同じサイズ・形に成形することが求められ、小さいパン屋であっても分割機を利用することが多くなっています。工場などの大規模な生産においては電動のものが用いられ、手動生地分割機はパン屋など比較的小規模な生産現場で用いられます。

手動生地分割機は刃をハンドルで引き下ろして生地を分割する簡易的な分割機で、セットする生地の量により大きさを調整します。分割機の性能は均一に切断できるか・生地を傷めないか・衛生的か等で評価されます。焼き時間にムラが出ない均一な成形ができ、無駄な圧力をかけずにカットが可能で、メンテナンスがしやすい分割機を選ぶことが重要です。