この製品について
■概要
建物の顔となる立面部分に膜素材を用いたデザイン性の高い建築工法で、膜素材が持つ柔軟性が、これまでの外壁の概念を一新する立体的な形状を実現します。また、デザイン性だけでなく、省エネ効果や改修のしやすさなどの機能性も併せ持ち、近年国内外で高い注目を集めています。
■設計業務
異なる支持高さを持つ異なる大きさの三角形を製作図として展開していく作業は、想定したより遥かに膨大な時間を要しました。製作図面の枚数は500枚を超えましたが、 担当者は最後まで辛抱強く、完璧に仕事を完遂しました。
■鉄骨加工
鉄骨の製作には 弊社3工場 (本社・北関東第一・第二工場) の全社員で作業に臨みました。矢印形状はどうしても片側に溶接での熱が集中する為、相当な歪みが発生。まっすぐに補正する作業は当初の想定作業時間の3倍の時間を要しました。
■パネル加工
切断した型材を組み合わせ、三角形に組み上げていく工程には、弊社敷地内に新たな仮設工場を設営して臨 みました。仮設工場内は型材の保管場所、完成品置場、プレートの置き場、工具一つ一つに至るまで全てをエリア分けし、効率と品質の管理を徹底しました。
■工場仮組み
自主的に工場内での仮組を行う事を決め、お客様からもディテ ールを事前に確認したいご要望を頂いていた 事もあり、仮組の検査も実施しました。コストは掛かりましたが、新たな問題点を発見し改善する事が出来た事、お客様ともディテールについて実物を見ながらお話が出来た事、 なによりそれまで手探りで進めていた製作方法に間違いがなかったと確信できたことがコストを掛けてでもやる意味があったと考えて います。
■施工
工場で仮組をして品質を確かめたといってもすべてのパネルを組んだわけではありません。シワの発生による現場での張力の再導入、膜の張替も行いました。最後の最後まで、お客様に喜んで頂ける様、社内検査員により、全てのパネルを1枚1枚、地上と上空、室内から検査しました。こういった検査工程の積み重ねにより、自信をもってお渡しできる製品仕上がりとなりました。
■ファブリックファサードのタイプ
・カバータイプ
・カーブカバータイプ
・3Dパネルタイプ
・サスペンションタイプ
・プリントタイプ
・可動式パネルタイプ