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2024.3.7

インフィニオン、OPTIGA™ Trust M MTRを発表 スマート ホーム デバイスにMatterとセキュリティを簡単に追加可能に



2024年2月21日、ミュンヘン (ドイツ)

接続性が高まり、モノのインターネット (IoT) がますます普及する世界では、接続されたデバイス間の相互運用性を簡素化し、セキュリティと信頼性を高めることが重要です。Matter規格 [1]はこの目的のために作成されました。インフィニオン テクノロジーズ (FSE: IFX / OTCQX: IFNNY) は、スマート ホームやスマート ビルディング デバイスへのMatter規格とセキュリティ機能の統合を促進するため、OPTIGA™ Trust M MTRを発表します。OPTIGA™ Trust M では、Matter認定セキュア エレメントが最新構成として、Matterプロビジョニング サービスと組み合わされています。

Matter :接続機器のスムーズな相互運用性

ABIリサーチの予測によると、スマート ホーム デバイスの数は2030年までに倍増し、世界で約17億台に達するとされています。これらのデバイスはすべて、互いに、また異なるスマート ホーム エコシステムと安全かつ確実に接続できなければなりません。そこでMatter規格が登場し、異なる企業の接続デバイス間でもスムーズな相互運用性の実現を促進しています。スマート ホームは、快適さだけでなく、効率とセキュリティも向上させるにあたり、スマート デバイスに依存しているため、 Matterプロトコルは、スマート ホームの統一されたセキュリティとプライバシー対策をサポートする一連のプロトコルを定義しています。

インフィニオンの特別エンジニアであり、Matterのセキュリティを定義した標準化チームのリーダーであるスティーブ ハナ (Steve Hanna)は「Connectivity Standard Alliance (CSA) でMatterプロトコルを設計する際に、私たちは強固なセキュリティを構築することを約束しました。Matterがスマート ホームに新しいセキュリティ機能をもたらすのはそのためです。インフィニオンのOPTIGA™ Trust M MTRは、この課題に真正面から取り組んでおり、Matter製品をより簡単に構築できるようになっています」と述べています。

OPTIGA ™ Trust M MTRがMatterとセキュリティの統合を促進

この耐タンパー性セキュリティ コントローラーは、セキュリティ関連機能を実行するシステムに簡単に統合でき、機密データや暗号操作に対して高レベルの保護を提供します。ディスクリートのセキュア エレメントとして、OPTIGA™ Trust M MTRはあらゆるMCUベースの設計に統合することができ、セキュリティを強化し、複数の製品プロトコルを同時に扱うことができます。これにより最終製品メーカーは柔軟性を高め、市場投入までの時間を短縮することができます。

Matterプロトコルでは、すべてのスマート ホーム デバイスは、Matterエコシステムで委託された各デバイスの真正性と信頼性を検証するために、プロダクトID (PID) とベンダーID (VID) を含むデバイス認証証明書 (DAC) を持つ必要があります。OPTIGA™ Trust M MTRでは、リールの注文時や製造時にPIDを事前に定義する必要はありません。その代わり、各デバイスはデバイスの製造が始まるまでに、パーソナライズされたDACインジェクションを受け取ります。これにより、デバイス メーカーは、スマート ホーム デバイスの複数の製品バリエーションをより柔軟に作れるようになります。

OPTIGA™ Trust M MTRセキュアエレメントは、コモン クライテリア認定を受けたインフィニオンの施設で事前にプロビジョニングされます。リール状のセキュア エレメントのバッチは、関連バーコードとともに出荷されます。顧客は、インフィニオンのパートナーであるKudelski IoTのIoTポータルでバーコードをスキャンすることにより、これらのチップの所有権を主張します。Kudelski IoTは、CSAによって承認された、信頼と実績のあるProduct Attestation Authority (PAA)です。Kudelski IoTは、ベンダーと製品に対応する製造DACのダウンロードを可能にし、最終的にパーソナライズされたDACが工場レベルでOPTIGA™ Trust M MTRに転送されます (添付図を参照)。

供給状況について

OPTIGA™ Trust M MTRのサンプルは、評価やデザインインが容易な OPTIGA™ Trust M MTR Shieldとともに現在入手可能です。2024年3月には、幅広い市場向けに量産を開始する予定です。また、開発者は秘密保持契約(NDA)に署名することなく、デザインイン アプリケーション ノートと広範なホスト側統合サポートを利用することができます。さらに、インフィニオンは、セキュリティ製品のトレーニングを提供しています。詳細は www.infineon.com/OPTIGA-Trust-M-MTRをご覧ください。

[1] Matterについて: スマートデバイスのセキュリティと信頼性を高めるため、インフィニオンと600社以上の企業がConnectivity Standards Alliance (CSA) において、Matterなどの技術的な規格を採用してモノのインターネットを簡素化し、調和させるために協力しています。Matterは、デバイスと情報の保護とプライバシーを保ちつつ、使いやすくするために生み出されました。Matter 規格はデバイス メーカーにガイダンスを提供し、デバイスと対応するユース ケースに適切なプラットフォーム セキュリティを選択できるようにします。Matter は、個人データを扱うデバイスとソフトウェアエージェント間のすべての相互作用にプライバシー原則を組み込みます。最終的には、シンプルさ、相互運用性、信頼性、セキュリティをサポートすることで、接続されたモノの基盤を構築します。

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