デジタルサーモスタットについての概要、用途、原理などをご説明します。また、デジタルサーモスタットのメーカー10社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。デジタルサーモスタット関連企業の2023年5月注目ランキングは1位:オムロン株式会社、2位:富士電機株式会社、3位:渡辺電機工業株式会社となっています。
デジタルサーモスタット(Digital thermostat)とは、デジタル式の温度調節器です。
熱電対、側温抵抗体、サーミスタなどの温度センサーを用いて、対象物を測定し、得られた出力信号から、各温度センサーに対応した温度を算出して、対象物を設定値通りに加温や冷却を行う機器を動作させるための電気信号を出します。
センサー部の温度を数値で確認して、任意の設定温度を数値で入力します。
ヒーター等の加温機器をON/OFFすることで、対象物を設定温度まで加熱して、その後一定温度に保つ電子機器です。
温度制御の方法には、設定温度を下回るとON、設定値になるとOFF信号を発する単純なON/OFF制御があり、設定温度に近づくに従いOFF信号が長くなり、設定温度から離れるほどにON信号が長くなるPID制御(Proportional-Integral-Differential Controller)があります。
デジタルサーモスタットの使用用途について記述します。
デジタルサーモスタットは、温度センサーからの信号を数値として表示できるので、温度管理のために使用できます。
ON/OFFを繰り返す自動復帰型の制御を行う事ができるので、対象物を一定の温度に調節することができます。
一度OFFになったら自動でONにはならない手動復帰型制御を行う機能が付いている場合は、過昇温度防止器や異常温度警報器として使用できます。
そのため、温度管理が必要であったり、温度を一定に保つ必要があったり、異常温度に反応する機能を利用したりするような、動物の保育器の温度、水槽の水温、食品の保温、植物用の温室などの温度を維持管理する場合に用いられます。
デジタルサーモスタットの原理と特徴について記述します。
デジタルサーモスタット(Digital Thermostat)は、様々な温度センサーを用いて、対象物を測定し、得られた出力信号から、各温度センサーに対応した温度を算出して、対象物を設定値通りに加温や冷却を行う機器を動作させるための電気信号を出します。
用いられる温度センサーとしては、2種類の異なる金属線の先端を接触させて回路を作ることによって、接点に発生する起電力を利用する熱電対(Thermocouple)、温度変化によって電気抵抗値が変化する金属または金属酸化物の電気抵抗値を用いる測温抵抗体(Resistance Temperature Detector)、温度変化によって電気抵抗値が変化する抵抗体に流れる電流値を使用するサーミスタ(Thermistor)があります。
特徴として、各温度センサーに対応した電子回路を有するデジタルサーモスタットが必要となりますが、同じ種類の温度センサーであれば、熱電対はJIS C 1602、測温抵抗体はJIS C1604、サーミスタは JIS C 1611に規定される製品を用いることで、どの会社が製造した温度センサーであっても互換性がありますので、取り換えることが可能です。
参考文献
http://www.asahikeiki.co.jp/images/catalog/WhatsThermostatcatalog.pdf
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2023年5月の注目ランキングベスト9
注目ランキング導出方法順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | オムロン株式会社 |
20.0%
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2 | 富士電機株式会社 |
16.7%
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3 | 渡辺電機工業株式会社 |
16.7%
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4 | エイブリック株式会社 |
16.7%
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5 | 株式会社八光電機 |
6.7%
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6 | 株式会社シマデン |
6.7%
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7 | 株式会社ナカムラ |
6.7%
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8 | 株式会社マルカン |
6.7%
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9 | 日本ヒーター株式会社 |
3.3%
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注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2023年5月のデジタルサーモスタットページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
デジタルサーモスタット UZ-602シリーズは、設備機器における温度検知と、温度調整機器を制御することができるサーモスタット式温度スイッチです。
本体は小型で、重量がおよそ50gと軽量なのが特徴で、サーモスタット式であるため、動作電源を必要としていません。
主な仕様は、耐電圧AC1500 ボルトで、使用温湿度はマイナス5度から70度、90%以下となっています。
主な用途として、盤内における温度管理に用いることができます。
デジタルファインサーモ DG2Nシリーズは、温度設定範囲を0度から750度に拡張し、出力側の短絡保護装置や負荷駆動用リレーの寿命通知などの安全機能を追加したデジタルサーモスタットです。
ヒーターと接続してセンサーを入れるだけで容易に使用することが出来、操作がシンプルで簡単で、マイコンが安定して優れた制御を自動的に行ってくれる点が特徴です。
主な用途として、本体をヒーターと接続して、温度を検知し、温度制御を行うことに使用することが出来ます。
デジタルサーモスタット デジタルサーモ300シリーズは、小動物用の小型ヒーターの電源を操作して、快適な温度を保って、温度の管理と調節を行うことができる製品です。
暗い場所でもよく見えるデジタル表示や、温度計機能付きで、センサーやコード部分を金属でカバーしているので、ペットが誤って触ってしまっても問題ありません。
昼夜の寒暖差からペットの体調を守ったり、細かい温度管理が必要な場合に便利で、主な用途として、小動物や小鳥や爬虫類などのヒーターの使うことが出来ます。
日本ヒーター株式会社のサーモスタットは、熱による液体や金属の膨張や収縮を利用して温度を調節することが出来ます。
バイメタルによる温度制御では、異なる2種類の金属を張り合わせ、熱膨張率の違いを利用して設定温度で電源操作をします。
液体膨張による温度制御では、熱膨張率が高い液体を加熱部分に封入しており、キャピラリーチューブを通して、各部を作動させることで電気接点の切り替えを行います。
主な用途として、乾燥機や暖房機、工場用装置における温度管理記機器に対して、過昇防止や温度制御に用いることができます。
デジタルサーモスタット S-5852Aシリーズは、サーモスタット機能が付加された精度の高いデジタル温度センサです。
インタフェースにI^2C-busを用いており、高精度に温度を検知できることが特徴で、動作温度範囲はマイナス40度から125度となっており、鉛フリー、ハロゲンフリーです。
主な用途のアプリケーション例として、ソリッドステートドライブ、ハードディスクドライブ、ノート型PC、タブレットPC、冷蔵庫や空調システムなどがあります。