スタッド

スタッドとは

スタッド

スタッド(英語: stud)とは金具や留め具の意味を表します。スタッドは和名表記で鋲と呼ばれており、鋲は頭部に笠形のものが付いたとめ針のことを指します。例えば画鋲などがこれにあたります。差し込んで利用する方法が一般的ですが、鋲の用途によっては針の先端をつぶすこともあります。そして、鋲にキャップなどを組み付け固定する利用方法などもあります。

スタッドとして用いられるもので画鋲以外ではリベットスタッドボルト、スパイクタイヤなどが挙げられます。そして鋲は飾り鋲としても家具や鞄、洋服にも利用されています。飾り鋲は家具では例えばアイアン鋲があります。この他に鞄や洋服ではランス鋲やスタッズなどが挙げられます。

スタッドの使用用途

スタッドは主に紙や金属などを固定するために用いられます。しかし、スタッドという名称が利用される工業製品や部品は広範囲に及んでおり、利用される産業や分野は様々です。したがって、スタッドは金属からプラスチックまで素材の種類も豊富です。

例えばスタッドの中でリベットがありますが、身近なものでは自動車のシートの固定や板金部、シャッターの組み付けなどにも利用されています。

その一方でスタッドは飾り鋲と呼ばれる用途にも利用されており、この分野では物を固定する用途ではなく装飾として用いられています。例えばアンティーク調に加工することが可能なので住宅用のドアに装飾として打ち込まれていたりします。

また、スタッドはスパイクタイヤにも組み込まれており、ここでは滑り止めの金属鋲として用いられています。

スタッドの原理

スタッドは幅広い用途として利用されており、スタッドの構造も様々である。

例えば画鋲は主に壁や物に対して鋲から笠形の頭部までの範囲ならば押しさすだけで固定できます。押し込む笠部の面積がさしこむ鋲よりも大きいため必要な力がとても少なくて済みます。これらの原理は飾り鋲でも同様です。飾り鋲では母材に硬度があり、人の手では困難な場合にはハンマーなどを使用することがあります。

その一方でリベットは一般的にハンドリベッターなどの工具を利用してかしめる方法で固定します。リベットにも様々な種類があり、押し込み固定する鋲の部分をつぶして固定する方法もあります。人の手ではかしめることが困難な母材を工具を利用することで簡単に固定することが可能になっています。

また、洋服に利用されているボタンもスタッドの分類に分けられます。Yシャツに縫い付けられている丸ボタンはスタッドの中には入りません。しかし、装飾されたボタンの中には上部と下部が分かれており、上部のピン部分と下部の受け部分が合わさることで装飾用のボタンになるものがあります。

このようにスタッドとは比較的安価に製作でき、利用できるものが数多くあるため他分野で利用されています。

参考文献
https://www.jisc.go.jp/index.html
https://www.osg.co.jp/
https://www.byora.co.jp/index/products/fastening/blind/index.html
https://jp.misumi-ec.com/tech-info/categories/technical_data/td06/x0171.html
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https://car-me.jp/articles/11700
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JIS B1173

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