オイルプラグ

オイルプラグとは

オイルプラグとは別名オイルキャップ、ブリーザキャップとも呼ばれ、オイルタンクの蓋として用いられるキャップを指します。

オイルタンクは石油や重油をはじめとする油類を貯蔵するためのタンクであり、ガソリンや軽油を貯蔵する自動車やバイクのエンジン、オイルタンクもこれに該当します。これらの内容物の多くは危険物であることから、引火や漏洩の無いよう厳密に管理されなくてはなりません。

オイルキャップは種類にもよりますが通常の仕様として、タンク内の圧力を逃がすような機構が備わっていることから、オイルタンク内を適切な圧力に保つことが可能です。

オイルプラグの使用用途

オイルプラグの使用用途は、その別名がオイルキャップであることからも明らかなように、オイルタンクなどの貯油槽の蓋や栓としての使用が挙げられます。

オイルタンクは内外温の変化や内容物量の増減によってタンク内の圧力が変化します。通常のオイルタンクはこれらの圧力変動に耐えるような一定の耐圧性能を有しますが、不要な圧力上昇や減圧状態はオイルタンクの破損やオイル漏洩などの様々な不具合の原因ともなり得ます。

このような不具合を未然に防ぐ目的で、通気構造を有したオイルプラグが用いられています。 具体的にオイルキャップが用いられている例としては、温度やオイルの量によってタンク内の気圧が不安定になるような箇所、圧縮空気を用いてタンク内の圧力を制御する場合などで圧力排出対策が必要な箇所、タンク内が減圧となることで液の排出が困難となるような箇所などが挙げられます。

オイルプラグの選び方

オイルプラグの選び方は、オイルタンクに適合する形状であることはもちろんですが、その他にも材質や構造について考慮する必要があります。

オイルプラグの材質は主に樹脂製ですが、爆発の危険性がある箇所などでは火災や爆発の原因となり得るスパークを発生させないような材質を用い、防爆基準に準拠した製品を使用する必要があります。また屋外に設置したタンクで使用する場合、通常の樹脂製のオイルプラグでは紫外線などによる劣化が進行しやすく、衝撃などによって破損する可能性があります。このような場合には金属製のカバーを用いたスチールカバー性や、アルミ製の製品を用いることで耐久力が向上します。

またオイルプラグは通常の密閉機構の製品に加え、内外圧の変化に対応して通気を行う機構の製品が販売されています。このような通気機構を有する製品については、常時通気状態を維持する製品、手動で通気構造と密閉構造を切り替え可能な製品、吸排気の圧力設定が可能な製品、吸気または排気のみを実施する製品など、様々な種類の製品があるため、目的と用途に対応した製品の選定が必要となります。

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